エノキグサ

先ほど、ナカグロクチバという蛾の投稿をしたが、その際に幼虫の食草としてトウダイグサ科のエノキグサとの記載があった。

同時にエノキグサの写真も載っていたのだが、それを見て思った。まさにちょうど最近、道端で何ていう植物名なのかと気になっていた植物ではないかと。

赤い粒が目立つ短い花穂の形状からイヌタデの仲間を予想して、タデ科の植物を当たっていたが、実際のところは、トウダイグサ科の植物でエノキグサという名前と分かった。

名前の由来は、葉が樹木のエノキの葉に似ているからとのことであるが、確かに言われてみれば、榎の葉に似ているとも言える。

8月辺りから急に目立ち始めた一年草雑草である。

エノキグサ……しかと覚えた。

ナカグロクチバ 幼虫 成虫

最近、近隣の小川沿いの土手道で発見。

この場所では、成長の度合いが違う似た雰囲気の幼虫を見つけた。

先ずは、小さい方から。

半分オレンジ色の4つの紋が印象に残る。

続いて、大きさ5センチ以上の終齢幼虫に近いステージの幼虫の写真をアップロードしてみる。

半径数メートル以内だが別々の植物に齧り付いていた事もあり、また、紋様の雰囲気も若干違っていて、別種と思いたくなったが、どちらも成長のステージが違うナカグロクチバの幼虫だと思う。

このナカグロクチバの幼虫の食草として、タデ科のイヌタデやトウダイグサ科のエノキグサ他多数が知られているが、この幼虫達が居た辺りでは、大きく育ったエノキグサが沢山生えていた。

ところで、このヤガ科シタバガ亜科に属するナカグロクチバという蛾も、本来は南方系の蛾であり、温暖化に伴い生息域を北上させている蛾とのことである。

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2020年10月23日追記

上のナカグロクチバの幼虫を目撃できる一帯は、とても小さな河川沿いなのだが、沿線を全て下流から上流まで調べ尽くしていないが、少なくとも小川に沿って2キロぐらいは、この幼虫は結構目にする事ができる。

だが、では成虫はと言うと、今のところ出会えないでいた。

しかし、投稿まで少し時間が立ってしまったが、約10日ほど前に出会うことが出来た。直ぐに、ナカグロクチバの成虫だという事は、前知識から分かった。

ただ、場所が上の幼虫発見エリアと程遠い住宅地の中にあるホームセンターの敷地であった。

クチバの仲間は概してそうだが、前翅長2,5センチ以上の大きめの蛾であった。

マメハンミョウ

最近、近隣の水田の畦道で見つけ、写真に撮っていた。

初めて見た昆虫であったので、なんとか写真に収めようと試みたが、逃げ惑う個体にピントを合わせる事がなかなか出来ないでいた。

一息ついて仕切り直しをしようと視野が広くなった瞬間、付近には4,5匹の群れがいる事に気が付いた。そして、大人しそうな個体を選んで写したのが、以下の一枚である。

『頭部が赤い虫』で検索すると、直ぐに同じ姿をした昆虫がヒットしてきた。

名前は、マメハンミョウ。ただ、マメと名前についているが、大きさは2センチ弱ぐらいはあった気がする。

写真のピントを合わせるのに苦戦していた際に、いっそ摘んで手のひらの上で写そうかとも思ったが、触るとヤバいやつとの勘も働いていた。実際のところ、勘は正しく、カンタリジンという毒成分を持つタイプの甲虫であった。

ちなみに、同じ成分を体内に含む昆虫としては、過去にアオバアリガタハネカクシヒツチハンミョウの投稿をしている。

さて、このマメハンミョウの習性として、成虫は各種植物を食すとの事である。実際、この写真を撮った際の群れも、イネ科の植物を食べていた。

一方、幼虫の方は、イナゴやバッタの卵塊の側に産卵され、近くのイナゴやバッタの卵塊を食べて成長するとのことである。確かに、辺りには、無数のイナゴ類が飛翔していた気がする。