オオキノメイガ

最近、近隣の雑木林内で見かけた蛾であり、葉裏に逃げた個体を何とか写真に撮っていた。

現場では比較的大きな蛾であるなとは感じており、シャクガの仲間であろうと思っていた。

ただ、写真を見返した時に、触角を背中に背負っている所などからツトガ科ノメイガ亜科の風貌に近い気がした。

それにしてもノメイガの仲間にしては、サイズが大きい(開張で40ミリ以上ある)ような気がしたが、逆にその大きさが種を同定する決め手となった。“大きいノメイガ“と検索したところ、直ぐにこの写真の蛾と同じ画像が多数ヒットしてきた。

さて、このオオキノメイガの幼虫の食草はと言うと、ヤナギ科のネコヤナギ、ポプラと書かれている記事が多かった。確かにポプラ並木が7,8百メートル離れたところにあるのは知っている。同時に、この蛾が居た場所の付近にポプラやネコヤナギがあったかなと記憶を辿ってみた。

その時、近くにポプラと樹形以外瓜二つのヤマナラシの大木が有るのを思い出した。そして、ポプラを食草に出来るなら、ヤマナラシも食草にしているとの記事に出会うことが出来た。

ノメイガの仲間にしては、確かに大きさが第一印象に残る蛾であった。

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2021年7月28日追記

数日前に、我家の外灯下にも来ていた。幼虫の食草のポプラやヤマナラシ……我家の近所の何処にあるんだろう?

カワラケツメイ

近隣のとある場所で、目下、黄色い花を咲かせ、ネムノキのような葉を持つこの植物に出会える。

最初はクサネムであろうと素通りしていたが、この群生している場所が、クサネムの生えるような水田周りの湿地地帯と違って、水辺とは程遠いいかなり乾いた場所であったのは気にかかっていた。

そして、ひょんな事からクサネムの花は、もっとクリームイエローのような色である事を知り、調べているうちに、カワラケツメイ(河原決明)に行き着いた。

似た種類に、アレチケツメイという帰化種もあるが、こちらは在来のカワラケツメイかと思われる。一年草である。

既に赤っぽいラインの入った筋が目に付く種が見て取れるが、全草薬草として使われるようで、古くからお茶として飲まれて来ているようである。

なんかちょっと雑草ぽくない風貌に、お茶としての薬効……今度、その豆を持ち帰って来てみて、庭で育ててみようかな。

ちなみに、写真の地面に見える小さな紫の花は、ヤハズソウの花と思われる。