ホソオビキマルハキバガ 成虫

少し前の写真を整理していたら、偶然、種名にまで辿り着けた蛾がいたので、投稿してみる。

撮影年月日は、本年8月12日。撮影場所は、我家の家の外灯下。

サイズは、前翅長で1センチないぐらいの小さな蛾である。名前は、ホソオビキマルハキバガ。

幼虫の食草は、落ち葉というか枯葉とのことである。

アキノノゲシ

先程、ノゲシの投稿をしたので、ノゲシ繋がりでアキノノゲシの投稿をしてみようと思う。

1週間ぐらい前に近所で撮影したアキノノゲシの写真を以下に。

少し花の時期には早く、まだ蕾が膨らみ始めた段階であるが、中央のアザミのような葉を見せているのがアキノノゲシである。

私が、アキノノゲシを認識したのは、昨年で、庭に生えてきたノアザミのような葉の植物をどんなアザミが咲くのか見届けてやろうと待っていたところ、ふと気が付いたら、クリームイエローのキク科のような花を咲かせていたのである。

そして、直ぐに調べたところ、アキノノゲシという植物である事を学んだ。

同時に、近所の里山を散歩していると、秋の景色の中に、少し頑丈に高めの背丈で、個性的なクリーム・イエローの花を咲かせるアキノノゲシに所々で出会うことになった。同時に、これからは毎秋、この秋を連想させてくれる印象深い花色の植物に出会えるのかと思うと、これから毎年巡ってくる秋の景色を、頭の中で夢想しながら小さな幸せに浸ることが出来るようになった。

ただ、このアキノノゲシとの出会いには落ちがあり、その花期が終わった後の冬の姿が問題だった。

ノゲシなんかは、晩秋までどんどんと大きく成長していようとも幾度かの霜を経験するうちに、茎は溶けて消えてしまい、地上のロゼットの部分も何処に消えたみたいに姿を消すが、このアキノノゲシは、冬の間、固くなったパリパリの茎と綿毛付きの花殻を残し、冬枯れの景色の中に、少し生命を全うした感漂うボロボロの枯れ姿を晒し続けてしまうのである。自然のありのままの姿と言えばそれまでだが、風情のある美しい姿だけを見ていたいと思う未熟な自分が居る。

ところで、このアキノノゲシを見ていて気が付くことは、自然豊かな我家の周りには存在するが、決して何処にでも生えている植物ではない。昔は、何処にでも生えていたものが、なんらかの環境要因が作用し、都市部から姿を消して行ったのか、それとも昔から生息地に地域的偏りがあった植物なのかは分からない。

アキノノゲシ……私の中では、里山の秋の思い出作りの中に登場する重要な役者のひとつである。

ノゲシ

春から初夏にかけて、住宅地の片隅から自然豊かな里山まで、何処でもお目にかかれる植物である。1〜2年草である。元々はヨーロッパ原産との事だが、日本の歴史が始まる前に既に人の流れとともに帰化していた有史以前帰化植物と言われている。

ただ、秋に咲いているのは珍しい方なので、今回、この時期に咲いているノゲシの投稿をしてみる。

かなり近縁種に外来種のオニノゲシがあるが、オニノゲシの方が葉が青緑色が強い感じで光沢もある感じで、葉のトゲももうちょっと痛々しい感じである。よく、葉を握ると痛いのがオニノゲシで、柔らかくて全然痛くないのがノゲシとの解説を読むが、ノゲシの全然痛くないは嘘だろうと思う時がある。トゲの意味はあり、適度にちゃんと痛い。(こうは書いてみたものの、もう一度実験したところ、やはりノゲシの葉は握りしめても痛くないレベルかなと思うに至っている。)

そして、葉の付け根と茎が接地のする場所のところに違いがあって、オニノゲシの方は上の写真のノゲシよりももっと茎をぐるっと抱く感じで付く特徴がある。

春には、このノゲシは、オニノゲシとほぼ時期を同じくして、至る所で咲いている。オニノゲシと一緒に咲いているといったシチュエーションもザラである。ハーフになってるようには見えない。

個人的には、花よりも葉や茎の占める割合が高くインパクトが大きく、花の美的魅力をノゲシには感じない。またよほどの群生でない限り、景観的な美しさも感じれない。上の写真の個体は、随分茎をひょろっと長く伸ばし花が目立つが、これは少しノゲシのイレギュラーなイメージかもしれない。

ただ、野山を散歩していると、時たま、花色が薄いクリームイエローの花を咲かせる個体や花の径が通常の1,5倍の花を咲かせる個体に出くわすことがある。

こんな時は、ノゲシの株が、私の中でググって上がる瞬間である。