ニヨリチャコウラナメクジ? Ambigolimax nyctelius

我家の庭には、在来のフタスジナメクジという種が確実に生息している。夜になるとよく出会える。

それとは、別に一般的なチャコウラナメクジと呼ばれる種類も生息しているが、どうもこのチャコウラナメクジと呼ばれる種は一種類ではなく、最近、幾つかの種に分類出来るのではと思うようになってきた。

先ずは、フタスジナメクジと似たような色合いのグレーベースなのだが、甲羅の名残を見て取れる種である。ただ、甲羅の名残は、個体によっては、殆ど見えない個体もおり、時に、フタスジナメクジとチャコウラナメクジのハーフなのではと思いたくもなる。

ただ、どうもその紛らわしいナメクジが、時にニヨリチャコウラナメクジと呼ばれている外来のナメクジなのではと思うように至った。

理由は、海外の画像である。東欧辺りの原産のナメクジに、瓜二つの画像を見つける事が出来るのである。しかし、陸続きで、古来より人の移動の激しいヨーロッパである。元々は、何処が原産という事実が意味をなさなくなってきている気もする。

先ずは、我家のフタスジナメクジと色合い(グレー感)が似ているが明らかに違うナメクジの画像を以下にアップしてみる。

先ずは、このナメクジの特徴を列挙していくと、

✳️ 伸びて這っているところばかりを目撃する。その際の大きさは、7,8センチぐらいで、逆に石の下で縮まってる場面に出くわした記憶が殆どない。普段は、何処に隠れているんだろう?

✳️ 身体の横側にも、マダラ紋様が目立つ個体が多い。

✳️ 余りマダラ紋様が目立たず、一瞬フタスジナメクジと思いたくなる個体もいるが、甲羅の名残の下の方にオレンジ黄色に内臓物が透けて見える個体が殆どである。

✳️ 5月に、既に大きく育った個体をよく目撃したが、最近の9月にも同じぐらいの大きさの個体を目撃出来た。

✳️ 写真でも見て取れるが、このナメクジは長いツノを2本以外に短いツノを2本の計4本のツノを出している瞬間が殆どである。概して、4本のツノは長めに見える。カタツムリの仲間は、よく4本のツノを出している種類が多いが、大概のナメクジは2本に見える事が多いはずである。

このような特徴のナメクジだが、海外の記事で、Balcan threeband slug(Ambigolimax nyctelius /旧学名Lehmannia cf. nyctelia )として紹介されているナメクジとそっくりなのである。ヨーロッパでは、オールシーズン見られるナメクジとして捉えられている。

海外の記事で、このBalcan threeband slugと似ていると言われているのが、Ambigolimax valentianus/旧学名Lehmannia valentianusであり、日本でよく見かけるチャコウラナメクジである。こちらは、ヨーロッパでは、夏にメインに見られると捉えられているナメクジである。このことから寒いのが苦手で温室に集まるのか、greenhouse threeband slugの名で呼ばれている。

そして、実際のところ、チャコウラナメクジ(Ambigolimax valentianus/旧学名Lehmannia valentianus)で片付けられているが、こちらの方も、世界中のフィールドで、しっかり観察していくと、チャコウラナメクジを更なる亜種のようなものに分類出来るのではと予想する。

日本には、一体どれだけの外来帰化生物であるチャコウラナメクジの亜種達が居るのであろう?

ナガサキヒメシャク 成虫

昨晩、家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

大きさは、開張で2センチちょっといったところではなかっただろうか。この小さめのシャクガの印象は縦にも幅がある(要は高さがある)といったところである。

この特徴や外観の雰囲気を照合すると、自分の中では、ナガサキヒメシャクと言う種が臭いと思った。

幼虫の食草は、ウリ科の植物との事である。自然下でも畑でも、我家の周りには、ウリ科の植物は沢山あると思われるが果たして、何を食べて成長してきたのであろうか。

ところで、このナガサキヒメシャクのナガサキの意味も気になった。ナガサキアゲハという蝶もいるし、そのうち調べてみようと思う。

アズキノメイガ  成虫

昨日、少し時間があったので、近所の里山を30分程度散策。

澄んだ水が速めに流れる細い小川の横の畦道を進んでいると、足元から薄黄色い中小型の蛾が飛び立ったのが目に入った。そして、細い葉の裏に止まったのだが、隠れた葉が細かったのか、葉から身体がはみ出てしまい、何処に蛾がいるかは一目瞭然だった。

掌全体で優しく捕まえて、一瞬で写真に撮ってみた。

大きさは、前翅長で1,5センチぐらいであろうか。紋様から類推すると、アズキノメイガという蛾に似ていると思う。

アズキノメイガは、ネット上の画像を見ると、ベースの色が濃いものから薄いものまでヴァリエーションが豊富だったが、この個体は薄い方だと思う。

幼虫の食草はと言うと、各種野菜の茎に入り茎の中を食すみたいである。

この後、この蛾は、ちゃんと飛んで逃げて行ったので、安心して欲しい。