シラヤマギク

最近、近隣の雑木林で時々、この植物を目にする。

背丈は1メートルちょっとの株が多い。名前は、シラヤマギク。別名は、似た白い花を咲かせるヨメナに対抗してムコナ。

多年草である。

8月〜10月が花期で、花が咲いてるから、この植物がシラヤマギクと分かるが、花が咲いていないと、シラヤマギクと断定できるか自信はない。ただ、ザラザラした肌触りの葉は、大きな特徴だと思う。(キクイモの葉の肌触りに似ているのではないであろうか。)

このシラヤマギク……庭に植えるのはどうであろうと考えたとき、少し背丈が高い気がして、庭でどんな風にマッチするか、いまいちイメージが湧かない。

今度、数株貰って来ようかなとも考えている。

ナンバンギセル

このシルバーウィーク中に、小学生の娘にサイキング(娘曰く、サイクリングとハイキングを掛け合わせた造語とのことである。)に行こうと背がまれ、夕刻に少し近所を散歩。

幾つかの植物の写真を撮ったが、以下の写真もその一枚である。

一風変わった出で立ちだが、ナンバンギセルと言うのではと思うのだが、どうなのであろう。それにしても、独特の姿である。

ススキの根に寄生する一年草とのことである。

ススキの根本にピンポイントに生えていたわけではないが、確かに辺りを見回すと、薄暗くなった空を背景に、あちらこちらで、ススキの穂が揺れていた。

スズバチ

本日、何気無くヤブガラシの茂みを見ていたら、大きめのハチがヤブガラシの花を吸蜜しながら飛翔しているのが目に付く。

よく出会う大きめのアシナガバチの類かと思い、最初のうちはスルーしていたが、なんか違うことに気が付いた。

そして、どうもトックリバチの仲間だろうと確信し、同時に初見の蜂の気がしたので写真に撮ってみた。

大きさは、結構大きく3センチぐらいあった。紋様を頼りに、名前を調べたところ、スズバチという種類なのではと思った。

スズバチの名の由来は、泥で鈴のような巣を作る習性から来ていると思われる。ただその巣は壁面に造られる事も多く、完全な鈴の形とは言い難い時が殆どだと思うが、中に生み落とされた幼虫が、鈴の玉みたいな形で、確かに鈴と形容しても問題はないかと思う。

スズバチの巣と思われるものは、時たま目にするが、一回、中に何匹幼虫が居るのであろうと好奇心で壊してしまったことがあった。中からは、1匹だけ幼虫が現れたが、もちろんその幼虫を壊した巣に戻すことは出来なかった。好奇心で、幼虫を1匹殺してしまったのである。

その行為に、少し後ろめたさを感じていたが、それから暫くすると、異変に感づいたのか、その壊れた巣に親バチが訪れているのを見てしまった。

更にその後ろめたさが助長された……ほんの束の間の後ろめたさの後、人間の現実の世界に戻る中、虫の命の尊さは一瞬で薄れて行った。