ヤマトカギバ 成虫

最近、近隣の草地で見かけ、写真に撮っていた。

名前は、ヤマトカギバ。数日前の遭遇であるが、しっかりと目測で測ったサイズを覚えている。開張で3センチほどであった。この手の蛾にしては、小さい方だなと感じた。

幼虫の食草を調べたら、クヌギやコナラとの事であったが、この蛾を見かけた場所からクヌギやコナラが生えているエリアまで、150メートルはある。

同時に、生まれた場所から、これぐらいの距離は移動して来てしまうのかという事も伺えた。

月や灯火を目指して飛んでるうちに、この場所まで来てしまったのかもしれない。蛾が移動する目的って何なんだろう?

メドハギ

近隣でたまに見かける植物である。

上の写真のものは、上部が枝分かれして花もたわわに咲き誇っているが、夏前は、真っ直ぐ一本立ちの姿で、葉のつき方も茎に直接付くような感じで、一風変わった植物に見える。

名前は、メドハギという多年草である。道路脇の日当たりの良い場所とかで目にするが、痩せ地でも育つことが出来るのは、マメ科特有の根に根粒菌を共生させる特性から、空気中の窒素を養分として取り込めるからである。

メドハギ自体は、東アジアに広く自生する植物で、北アメリカやオーストラリアにも帰化しているとのことである。

ネットを活用して調べていた際に、少し興味深く感じたことに、道路の法面の緑化のために、このメドハギの種子を撒くことがあるという事実であった。確かに、この写真を撮った場所は、山を削って作った切り通しの道路の結構傾斜のある法面であった。

この場所で出会ったメドハギも、意図的に撒かれた種からの子孫なのか、今後、周りの似た環境を見渡しながら、思いを巡らせてみたい。