アカエグリバ 成虫

昨晩、我家の敷地内で見かけた蛾である。

裏庭にある花桃の木を懐中電灯で見上げて照らしたところ、杏子程度の小さな実を吸汁している蛾が複数居るのが視界に入って来た。

その尖った鼻先を持ち、体長で25ミリぐらいの大きな蛾って何という蛾であろうと、凄く好奇心が沸いた。

意外と臆病で、灯りを近付けると移動してしまったり、翅を閉じたりするので、実の吸汁を止め、翅をブルブルさせている瞬間を写した写真を以下に。

外観から種名に辿り着く事は出来なかったが、“梅の実を吸汁する蛾“のワードで検索してみると、私が見た蛾と同じ写真がヒットして来た。

そして、アカエグリバという種名を知って、少し驚いた。これが、アカエグリバなのかぁという驚きであった。アカエグリバって、大きい蛾なんだな……また、鼻先の太さと長さも半端ないなとの素直な感想を持った。アカエグリバを大きいと感じたのには理由があって、時々、ヒメエグリバという蛾に出会うのだが、ヒメエグリバより長さで倍、質量で5倍ぐらいの差がある気がする。

さて、このアカエグリバの幼虫の食草は、ヒメエグリバと同様に、アオツヅラフジとの事である。アオツヅラフジは、近隣近所に結構生えている。

また、私が見た果実を吸汁する習性を持つ蛾は存在するようで、他には似たような雰囲気のアケビコノハなんかも吸果の習性を持つ蛾のようである。

果実農家は、こうした蛾に吸われた痕が出来ることを嫌い、防除に頭を捻っているのは言うまでもない。

クロヘリノメイガ? 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

大きさは、案外大きくて、開張で25ミリぐらいあったと思う。大きさ的には、モンシロルリノメイガに近く、紋様的にはモンキクロノメイガみたいであったが、果たして、何というノメイガであろうというのが第一印象であった。

上の写真の個体は、黒縁の部分が太くて、少しラインと被ってしまっているが、似た雰囲気のノメイガ亜科の蛾達の写真と照合していくと、クロヘリノメイガが近いという結論に至った。

幼虫の食草は、日本固有種の植物であるテンニンソウとの事であるが、山地の日陰に生えるというテンニンソウって、何っていう感じである。

他の似たようなノメイガのどれかが、翅を全開にして止まると、上の写真のような雰囲気になる可能性もあり、正直、本種の同定に自信がないのは認める。

アヤナミノメイガ 成虫 2nd

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

写した写真では、触角を背負っていない瞬間だったので、少してこづったが、大きさと雰囲気からメイガ科のシマメイガ亜科か、ツトガ科のノメイガ亜科の筈であると調べていると、とうとうアヤナミノメイガという種に行き着いた。

ネット上の写真だと地味に見えるが、実物は、薄黒地にレモンイエローの漣(サザナミ)紋様が綺麗な小さな蛾であった。

大きさは、開張で18ミリぐらいだったと思う。

幼虫の食草は、イノコヅチの仲間とのことである。我家の庭には、ヒカゲイノコヅチが、毎年必ず芽を出す。