ヤマトアブ

昨晩、我家から車で5分ぐらいの場所の外灯に、この大きなアブが来ていた。

大きさは、体長17ミリぐらいあったと思う。綺麗な虹色に変化する緑色の複眼と、オイリッシュな背胸部の毛艶感が印象的なアブだが、ヤマトアブという種の雌と判明。

最初は、キスジアブという種も候補に上がったが、キスジアブは、複眼に筋が数本見える。また、大きさも、このヤマトアブよりはひとまわり小さいはずである。他には、雌の複眼の間が少し開くのは、アブの仲間の特徴であるが、その眼と眼の間のエリアに二つの小さな瘤があるのも、キスジアブの特徴である。本種ヤマトアブは、上の写真でも分かるように、その場所はスッキリである。

この手のアブは、蚊と同じく吸血性であり、人の血を吸うこともある。取り敢えず、このヤマトアブの写真を撮った外灯のある場所の崖上には、牧場があるので、牛なんかは、血は吸われ放題なんだと想像する。

アケビコノハ 成虫

先ほど、近所を散策中に、この蛾を見つけて、数回のチェイスを経て、なんとか写真に撮っていた。

最初は、茂みからオレンジ色の下翅が目立つ大型の蛾が飛び立ったので、キシタバかなと思ったのだが、止まった瞬間に違うと思った。

同時に、会いたかった蛾に、やっと出会えたーと思った。

大きさは、開張で裕に10センチを超えそうなサイズであった。種名は、アケビコノハ。

近隣近所に、ミツバアケビにゴヨウアケビに、アケビは色々沢山生えているけれど、このアケビコノハの成虫はおろか幼虫にも出会った事は無かった。アケビはよく見かけるけれど、アケビを食草としているアケビコノハには、これほどまでに出会わないものかと、少し諦めかけていた中での遭遇であった。

さて、アケビコノハの事を改めて調べていて知った事実に、幼虫の食草はアケビ以外にもメギ科の植物やツヅラフジ科の植物も大丈夫だという点があった。最近は、アケビを見かける度に、アケビコノハの幼虫を探してきたものだが、案外、アオツヅラフジなんかにいた可能性も無きにしも非ずだなと思った。

このアケビコノハも、他のヤガ科エグリバ亜科の多くの成虫のように、果実を吸汁してしまう習性は持っている。ゆえに、果実の表面にキズや痕が出来るのを嫌う果実農家が、防除対策に躍起になっているのは想像するに容易い。

フタスジツヅリガ 成虫

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

一目見て、初見の蛾だと分かった。

大きさは、前翅長13ミリぐらいあった。触角を背負っているところと、鼻先が割れているところなんかの雰囲気から、メイガ科の蛾の気がしたが、調べてみると、メイガ科ツヅリガ亜科に属するフタスジツヅリガと判明。

幼虫の食草は、知られていないとのことである。分布域は、本州、九州、四国、屋久島、対馬とのことである。