シロコナカゲロウ Semidalis aleyrodiformis (Stephens, 1836)

昨晩、我家の外灯下に来ていた極小の昆虫である。

もちろん、肉眼では、白い粒ぐらいにしか認識出来ていなかったが、写真で見てみると、白い粉と、チャタテムシのような雰囲気が印象に残る。

そして、大きさは、この正式種名が分かった後に調べた結果、体長2.5ミリぐらいの昆虫とのことであるが、確かに、私の記憶でも、そんな極小レベルの大きさであったのは覚えている。

そして、種名はと言うと、アミメカゲロウ目コナカゲロウ科のシロコナカゲロウと言う事が分かった。サイズは、グンと小さいが、言われてみれば、ヒメカゲロウの仲間に似ている雰囲気はある。

幼虫は、カイガラムシやアブラムシやハダニの仲間を吸汁してくれるので、植物を大切に育てている人達からすると、益虫であろう。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。海外は、あくまでも GBIFへの報告だけ見ると、日本以外は、ヨーロッパの半分ぐらいの国から多くの報告が上がっているようである。ちょっと不思議な分布に感じる。

ツツジハマキホソガ 成虫 Caloptilia azaleella (Brants, 1913)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長6ミリぐらいだった。独特の止まり方をするホソガの仲間としては、微妙に大きめな方だと感じはした。

種名は、ツツジハマキホソガだと思う。

幼虫は、ツツジの仲間の葉を綴り、葉を食べながら成長していくようである。

分布の方は、国内は、本州以南、九州近海まで。海外は、韓国を筆頭に、西ヨーロッパ、北米アメリカ東西沿岸部、オーストラリア東岸、ニュージーランド等で生息報告がある。この世界分布を眺めると、サツキやツツジやアザレアを園芸植物として愛でている人達が多く暮らす場所で見つかっているように眺めたくなる。

ちなみに、アザレア(西洋ツツジ)は、台湾のツツジを持ち帰ったベルギーの植物蒐集家が、ヨーロッパで固定したものらしいので、この蛾自体も、アジアから拡がっているのであろうか。

カタシロゴマフカミキリ Mesosa (Perimesosa) hirsuta hirsuta (Hayashi,1965)

最近、近隣で見かけ写真に撮っていたカミキリの一種である。

大きさは、体長15ミリぐらいだった。

この手のカミキリで近隣でよく出くわすのは、ナガゴマフカミキリだが、ナガゴマフカミキリよりはずんぐりとしていて、上翅の紋様も違うように見えるし、なんと言っても、上の写真のカミキリには、毛が生えているのが目立つ。

こうして、しっかりと調べてみたところ、カタシロゴマフカミキリという種と判明。

各種紅葉樹やマツの枯木に集まるカミキリのようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。最近、対馬亜種は、同一種とみなされたようである。

海外の生息分布の方は、ちょっと厳密には分からなかったが、この手のカミキリが属するゴマフカミキリ族は、ヨーロッパから極東アジアまでのユーラシア大陸といったちょっと雑に言い換えると動物地理学的な旧北区には繁栄しているカミキリの仲間のようではある。