ショウリョウバッタモドキ

本日、時折小雨降る中、近所の里山を一人で散策。目的は、地元の昆虫や植物の写真を撮ること。

そんな中で、本日最大のヒット昆虫は、以下の1匹である。

顔の方にピントが合い、身体の方はピンボケになってしまったが、さてさて、このバッタの名前を知っている人は居るであろうか?

私は、最近、このバッタをネット上のバッタ類の図鑑で知る事になり、是非とも出逢ってみたいと思っていたので、フィールドで生体に出会えた瞬間には、思わず笑みがこぼれてしまった。

変な表現だが、おそらく意識的には生まれて初めて出会った気がする。このバッタの名前は、ショウリョウバッタモドキ。

そして、フィールドでの出会い観察は、文献から得れる知識以上の発見をもたらしてくれる。このバッタは、他のバッタ達とは、かなり違った習性を持っている事が分かった。大抵のバッタ類は、危険を察知すると、大なり小なり跳躍してジャンプして逃げるか、翅を羽ばたかせて飛んで逃げるかの2パターンだと思うが、このショウリョウバッタモドキは、先ず、茎の裏側に横這いの形で隠れようとするのである。また、茎に平行に止まりジッとする事によって、茎と一体化しようとする擬態能力も高いと思った。実際の順番的には、この擬態がバレてると感じた時に、茎の裏側に、ささっと横歩きの形で隠れようとするである。

とにかく、ショウリョウバッタモドキに実際に出会えて、そのバッタとしての少し変わった習性も見れた事は、個人的には、とても大きな収穫だったと言いたい……とても興味深い昆虫の豆知識が一つ増えた瞬間だった。

ヒメアカタテハ  幼虫 成虫

本日、時折、小雨の降る中、近所の里山を一人で散策。幾つかの昆虫の写真を撮ることが出来た。

この幼虫が乗っているのは、本来の食草とは違うスイバかギシギシだと思われるが、この幼虫の種名はヒメアカタテハであると思う。

本来の食草は、ヨモギであり、この幼虫を見つけた辺りには、ヨモギの群落も有り、そのヨモギ群の中では、このヒメアカタテハの幼虫が作った巣を幾つか見つける事が出来た。ヨモギに居た個体を写したものが以下の写真である。

ヨモギではなく、スイバかギシギシの上に居た黒っぽい個体の写真も以下に載せておく事にする。

さて、このヒメアカタテハの成虫の蝶に関しては、秋の始まりと共に、ツマグロヒョウモンのゆらゆらとした優雅な飛び方とは違う素早い鋭い切り返しを繰り返しながらグイグイ飛ぶ少し小型の似たような紋様の蝶の存在に気が付いていた。

飛翔している時の紋様も脳裏に焼き付いているし、それが、蝶となったヒメアカタテハであると思う。

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2020年10月24日追記

巷でよく見かけるツマグロヒョウモンの雄と思い込んでいて、シャッターチャンスがあってもスルーしていた蝶に、もしかしたら、このヒメアカタテハの成虫が紛れこんでいないかとの予感がよぎったので、先ほど焦って、過去の写真を振り返ってみた。

すると、案の定、ツマグロヒョウモンの雄として注目していなかった写真の中に、?という写真を見つけて調べたところ、やはりヒメアカタテハであった。

この可能性に気が付いた理由があるとすると、最近、近隣の里山を乱舞しているキタテハの成虫を目にしながら、同じような条件に居るはずのアカタテハやヒメアカタテハの成虫って、何処に居るんだろうと疑問に思い、もしかして、同一の場所を飛んでいるツマグロヒョウモンの雄と思っている蝶がそれらではないのかという仮説を立てたのであった。

そして、仮説は予想通りの結果であった。以下に、9月27日に撮っていて、今、ヒメアカタテハであった事が判明した写真を載せておく。

ウラナミシジミ

本日、シトシトと小雨降る中、一人で近所の里山を散策。初めての場所であったので、未だ写真に収めていなかった昆虫を、多数写真に収めることが出来た。

まずは、こんな蝶の写真が撮れた。

この蝶は、元々は、南方系の蝶であり、暖かい季節に少しづつ生息域を広げながら北上して来るとのことである。暖かい西日本とかでは、成虫で越冬も出来るようであるが、北の寒い地域に移動して来た蝶は、冬に死んでしまうとのことである。生息域はとても広く、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オーストラリアにまで生息域が広がってるとのことである。

幼虫の食草は、広くマメ科の植物ということで、我家の近所では、差し当たって、葛辺りで産卵・発生しているものと思われる。