イヌタデ

先程、我が家の庭の日陰に毎年生えてくるハナタデ(別名 ヤブタデ)の投稿をしたので、タデ繋がりで、イヌタデの投稿もしてみる事にする。

以下の写真は、先週、仕事先の隣の市町村で撮ったものだが、おそらく我家の近所でも自生しているはずである。

先程投稿したハナタデに比べると、日向に生えている……小花が密に付いている……茎が赤味を帯びている等の違った特徴が見て取れる。

さて、ネット上でこのイヌタデの事を調べていると、必ず、遠い昔の子供(女の子)の遊びであったお飯事(おままごと)の時にご飯に見立てるために使ったとの記述を多く目にする事になった。赤まんまという呼び名があったらしい。確かに、私が子供の頃に、ママゴトなる子供の遊びは存在した。私も、上級生の女子や女の子の親戚に付き合わされた思い出がいっぱいある。ただ、遊びで使うお椀の中に、このイヌタデの粒々が入っていた記憶はない。これが、時代差から来ているのか、地域の自然環境の差から来ているのかは分からないが……昔の子供の方が、自然と共存して遊ぶのが上手だった気がすると思っているのは、私だけであろうか?

ちなみに、このイヌタデの写真を撮った後に、少し車を走らせていたら、ちょっとしたイヌタデの小群落に出くわした。少し目を和ませてくれる風景だなと感じた。また、近くを通ったら、写真に収めてみようと思う。

ハナタデ

我が家の庭に生えているタデの仲間の正式な種名を突き止めてやるぞと、最近ずっと思っていたのだが、先程、判明した。

先ずは、本日、庭の一角で撮った写真を以下にアップする。

花が比較的まばらに付いている。

桃色一色という訳ではなく、白花も見て取れる。

茎が赤味を帯びていない。

日陰に生えている。

以上のような特徴を考慮すると、ハナタデ(別名、ヤブタデ)が、当てはまるとの結論に至ったのだが、更なる決定的な決め手は、ハナタデの葉の特徴で、葉の表面中央に黒いシミのようなものがあるというところである。上の写真でも見て取れるのではと思うのだが、葉の中央表面にうっすらと黒いシミのようなものが見て取れるはずである。(この葉の表面の黒いシミの特徴は、他の種にも共通してある事を直ぐに知る事になった。)

ちなみに、より日陰に育つハナタデには、白い花だけが咲くシロバナハナタデという亜種も存在するようである。

ヤマノイモ

本日、台風一過、庭に台風の爪痕を探すが、思いの外被害は見当たらなかった。そんな中で、ヤマノイモと思われるツタが木に絡まっていたので写真に収める。

最近、家のすぐ側で、オニドコロというヤマノイモ科の凄く似たツタ植物が自生している事を知った事もあり、我家に生えているのが、ヤマノイモなのかオニドコロなのか気になり始めていたのだが、この写真の植物はヤマノイモで合ってると思う。

ヤマノイモとオニドコロの外見上の違いは、幾つか有るが、本日、見分ける為に参考にした点は、以下の2点であった。

✴️ムカゴが出来ているか?(この写真でも、真ん中下部の方に、一粒のムカゴが写っている……オニドコロには、ムカゴは出来ない。)

✴️葉が茎に対して対生で付いているか互生で付いているか?(対生がヤマノイモで、互生がオニドコロ)………嘘は好きじゃない。正直、今回は確認していない。

他にも、葉のイメージなども有るが、取り敢えず庭に生えていたこの個体は、ヤマノイモであろう。

さて、最後に、自然に生えているヤマノイモを掘って食べた事が有る人は、どれほど居るであろうか?スーパーに行けば、ヤマノイモから改良されたであろう歩留りの良さげな品種が沢山売られていて、それなりに美味しい。

ただ、私は野生に生えてるヤマノイモの方が、味(旨味成分)が、タイトにギュッと詰まっていて、全然美味しく感じられる。落ち葉が何十年もかけて分解されて出来た土壌の中で、その土壌に染み込み濾過される水分を吸収し、ゆっくりゆっくり成長した味が、野生のヤマノイモには有る。

これと似たような事は、魚の養殖でも魚種によっては当てはまる。本当に美味しい天然の味がある事を忘れてしまっている現代人が増えて来ているのではないだろうか。