土曜日に、近所の谷津田を散策した際に写真に収めていた。
この植物を見て、いつも感じるのは、スズメノヤリ(スズメの槍)といった名前の方がしっくり来るのになということである。何処をどう見れば、スズメノテッポウ(スズメの鉄砲)の鉄砲になるのか、いまいち分からないのである。そもそも、昔の人のイメージする鉄砲って、ライフルみたいなものなのか、小型の拳銃みたいなものも含まれるのか、その辺にも鍵は有りそうな気がするが。
とにかく、この植物の名前は、スズメノテッポウであり、実際のところ、スズメノヤリという植物は別に存在するのである。その本物のスズメノヤリは、私には、スズメノコガタナ(雀の小刀)とかスズメノワキザシ(雀の脇差)とかの名前の方が、しっくり来るのである。
他に雀が名前に付く植物を思い出してみると、スズメノカタビラ(雀の帷子)が直ぐに思い浮かぶが、植物の名前の前に雀が冠される際の共通点を、今後見出して行ければなと思う。イヌやカラスほど、単純で無い気がする。
先ずは目を閉じて、昔の人達の気持ちになる事から始めてみよう。
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追記
写真を見返してみて、穂の下の方に白い萼の粒々が見える気がする。もしかしたら、すごく似ていると言われるセトガヤの可能性もある。また、見に行こうと思う。今度は、子供たちも連れて。
あと、スズメノテッポウの茎を使って草笛が作れるとのことである。こちらにも興味が有る。