ハナイカダ

昨日、子供達にせがまれて、近所の山林を探検した際に、この植物を見つけた。

直ぐにハナイカダだと分かる。

子供達を呼び、葉の上にある粒みたいのが花だと教えると、えーって感嘆の声を挙げている。ただ、お父さんには、子供達が本当に好奇心を抱いたか、お父さんを喜ばせるために、大袈裟なリアクションをしたかは見抜ける。ズバリ後者だろう。

さて、このハナイカダは、雌雄異株で、葉の上に咲く花も雄花と雌花で当然違いがある。

おそらく、下の写真の花が雄花だと思う。下の写真に写っているような昆虫達(セマダラハバチの一種)が吸蜜中に身体に付けた花粉を雌花に届けると受粉し、雌花が実になるのだと思う。

それにしても、このハナイカダという名前………こないだ家に来た近所の方が、家の庭からもぎったハナイカダの小苗をくれるのと一緒に、「昔の人は良い名前つけたもんね。素敵な名前だと思わない?」と同意を求められた事が有るが、本当に素敵な名前だと思う。

本当に風流な名前だと思う。と同時に、少しづつ風流な気持ちが、日本人の世代の移り変わりと共に薄らいできている勘がする。

グローバル社会になり、より地球規模での問題解決への連携の必要性が重要視されていく事になる近未来において、日本人にも、もっともっと世界標準の考え方が求められた方が良いと私は思う派である。

一方で、風流や侘び寂びや日本人ならではの自然観みたいなものは、絶対に日本人のアイデンティティーとして大切に育くみ続けていかなければならないと思う派でもある。

セマダラハバチの一種

昨日、子供達にせがまれて、近所の山林に探検に連れて行った際に、目に付いて、写真に収めた。

家に帰って、黄緑色のハバチと検索すると似た昆虫の写真が沢山ヒットして来た。

同時に、ハバチ類は、未開の研究分野が多いといういつもながらの事実に直面する事になった。

上の写真のハバチは、セマダラハバチの一種というところまでしか分類しようがないという結論に至った。種を識別するための豊富かつ正確な情報が少ないのである。

黄緑色と黒のコントラストが新鮮なハバチであった。ハナイカダの花を吸っていた光景も、新鮮だった。

ギンイチモンジセセリ  (つくば市)

昨日、とうとう正体を突き止める事が出来た蝶の紹介をしたく思う。

数週間前に初めて見た時、低空をユラユラとフラフラと飛ぶ黒い蛾を何とか写真に収めようとしたが、なかなか静止してくれなかった。その蛾は狭い範囲を徘徊しているのだが、なかなかスタミナがあって、地上に降り立たない。その日、見たのは、その1匹だけであった。

しかし、今、同じ場所で、その昆虫が結構(まぁまぁ)飛んでいる。今度は、被写体も多いので、のんびり屋で警戒心の薄い個体を見つけ、何とか写真に収める事が出来た。

そして、気が付いた。蝶じゃないかと。

そして、この蝶を調べていて知ったのは、結構レアな蝶だという事だった。環境省のレッドリストでは、純絶滅危惧種に指定されており、茨城県のレッドデータでも絶滅危惧Ⅱ類(将来絶滅の可能性も無きにしも非ずといったいったイメージ)に指定されている。福岡県と大阪府は、絶滅を宣言している。

では、この蝶が好む環境はと言うと、明るい草地で、幼虫は、枯れたススキ、チガヤ他を食草とするとの事である。辺りをパッと見た感じでチガヤやススキがあったか思い出せないが、ススキもチガヤも近隣では、当たり前に存在する植物である。ただ、アシヨシやエノコログサにも産卵し、幼虫は育つとの記事も読んだので、このギンイチモンジセセリが居たスポット(比較的狭い範囲)が小川の土手であった事を考えると、それらの植物を利用している可能性は大いにあると思われる。

成虫になるとヒメジオン他…周りで咲いている花で吸蜜するようである。白い花は好みとの記事も読んだ。

ところで、翅の裏に見えるラインからギンイチモンジ(銀一文字)の名が冠されているが、実際に現場で目視すると、薄い水色に見える個体が多かった。

さて、このギンイチモンジセセリが数を減らしている理由って何なんだろう?植生含む生息環境を見渡した時に、茨城の至る所で見れる景色(環境)と何ら違いは無い。同じ環境なら、近隣にいくらでもあると思った。

人為的に数ペアを移動させれば、色んな地域にゆっくりと定着していきそうな気もするが………他にも、このギンイチモンジの脅威になる条件が隠されているのかもしれない。

もし、生息範囲が拡がらない理由が有るとしたら、彼らの蝶としての飛翔能力の無さは少し起因していると思われる。低空を弱々しくユラユラフラフラするだけで、遠くまで移動していける雰囲気がない。交通量の多い幅員のある道路なんか渡れる気がしない。あとは、身を隠せる草が茂った場所がない開けたところに出たら、鳥やトンボ類に一瞬で捕食されそうな蝶としてはヨタヨタした飛び方である。

最後に、何枚か同じ日に撮ったギンイチモンジセセリの写真を載せておく。