本日午前中、近所の谷津田を散策している時に写していた黄色い花が咲く植物のうちの一つ。
名前は、タガラシと言うらしい。水田周りならどの水田にも生えてるというわけではなく、かなり湿ったような場所に生えてる気がする。ゆえに、常にオールシーズン水が滲み出ているような谷地の山肌の水田には生えているが、冬場には水が無くなるような平地の水田には、あまり無いのではと予想を立てているが真実は如何に。
タガラシを漢字で書くと、田辛子もしくは田枯らし。
田辛子説の説明としては、葉がピリッと辛く刺激性の成分が茎や葉に含まれているところから来てる。この刺激成分は、実際のところ、プレトアネモニンという有毒成分であり、もし誤食してしまうと胃や腸の粘膜をタダレさせてしまい、血便が出る可能性もあるということである。ひとつ前に投稿した同じキンポウゲ属のキツネノボタンにも、同じ成分は含まれている。
もう一つの田枯らし説を自分なりに説明してみると、基本、除草等の手入れが行き届いた水田からは消えて行く植物の気がするので、このタガラシが蔓延る水田は、人が耕作放棄したような水田かもしれないところから、耕作放棄が先かタガラシの進出が先かを、ニワトリが先か卵が先かの理論で、どっちでも良くなって、田枯らしという言葉に落ち着いたとも考えたい。
因みに、植物の世界を眺めた時に、前者の説と同じようなタイプには、イヌガラシ(犬辛子)なんかがあるし、後者の説に近いタイプにはヤブガラシ(藪枯らし)なんかが有り、どちらの説もあって良いのかなと思う。