ヒメアシナガコガネ

近隣の雑木林で見かけた。

ちょっと薄暗い雑木林に単独で居た。

写真は拡大してしまって分かりづらいと思うが、体長10ミリ程度の小さなコガネムシだった。

脚が長い印象を受けたが、既に、今年に入り投稿済みのアシナガコガネと同種であろうとスルーしていた。

ただ、薄暗い雑木林に居たのと、今年の早い時期に明るい場所で見かけたアシナガコガネよりは少し大きい感じがしていた。現場では、紋様の違いにも気が付いたが、個体差ぐらいにしか思わなかった。

しかし、先程、もう一度写真を見返していた時に、ヒメアシナガコガネという種類ではないかと思うようになった。

アシナガコガネの生態を知ると、芝生のある場所に大量発生しているとの情報があった。今回の発見場所は、近くに大きな芝生の一面はない。

同じ雑木林は、よく訪れるので、また見つけれるかは自信がないが、見つけた際には、種の特定や生態の解明に繋がる周りの環境を観察して来ようと思う。

ニセウンモンクチバ 成虫

オオウンモンクチバを見かけた同じ草むらで、色合いが薄く、サイズが少し小さいが、シルエット(形状)的には凄く似た形の蛾を見かけ、こちらも写真に撮っていた。

オオウンモンクチバと同じように雲紋があることから、色合いやサイズが違うが、オオウンモンクチバの個体差の内かと考えたくもなったが、ふと、過去に、この蛾と同じような色合いの蛾を、ウンモンクチバ?で投稿しているのを思い出した。

そして、その過去の投稿を見返した時に、限りなく今回の蛾と色合いや雰囲気が似ている事に気が付いた。

と同時に、ウンモンクチバとニセウンモンクチバという2種の区別が難しいという投稿をネット上でも多く目にすることになった。

そうすると、上の写真の個体は、ウンモンクチバなのかニセウンモンクチバなのかという事になるが、ニセウンモンクチバは後翅(下の翅)の外縁が薄黄色ということである。後翅は、少ししか見えていないが、確かに薄黄色の翅が見える。

あとは、ネット上のウンモンクチバの写真を見ると、赤茶色が目立つオオウンモンクチバとも薄黄色っぽいニセウンモンクチバ(私がニセウンモンクチバと思っている)とも違う色合いの雰囲気を持っているように感じる。

という事で、今回は上の写真の個体をニセウンモンクチバとして投稿させて頂いた。

今後、私が期待している事は、フィールドで、オオウンモンクチバであれニセウンモンクチバであれ、多くの個体に出会い、その外観的特徴や生態の特徴のデータをもっと増やしていくことである。

そして、あわよくば、これがウンモンクチバと思える個体に出会うことである。

最後になったが、ニセウンモンクチバの幼虫の食草も、マメ科の植物ということである。

オオウンモンクチバ 成虫

数日前に、近隣の草叢で見かけた。

大きめの蛾だったので、なんとか写真に撮ろうと、追いかけては数メートル逃げられる、追いかけては数メートル逃げられるの繰り返しをした結果、最後にやっとまともな写真を撮ることが出来た。

写真だと伝わらないと思うが、前翅長で25ミリぐらい有り、大きめと感じれる蛾であった。

現場での目視で、雲紋のようなものは、うっすらと確認出来ていたが、そうすると、これが、ウンモンクチバなのかニセウンモンクチバなのか、オオウンモンクチバなのか、という事になる。

そして、自分なりに、ネット上で得た知識や、フィールドで出会った時の印象を混ぜ合わせて行くことにより、上の写真の個体は、オオウンモンクチバであると断定した。

断定の決めては、以下に記しておく。

✴️ 同じ日に、また過去に色合いの違う雲紋のある蛾を目撃しているが、上の写真の個体は、それらより大きい。

✴️ ネット上でオオウンモンクチバとして紹介されているものは、ウンモンクチバやニセウンモンクチバとして紹介されているものより、赤茶色っぽい部分が目立つ。

✴️ 翅の上部にある斜めラインが、オオウンモンクチバは直線的であり、縁取りがハッキリ見て取れる気がする。

✴️触角が細い気がする。意外なことだが、体長の小さいウンモンクチバやニセウンモンクチバの方が、少し太い触角を持っている気がする。

ざっと以上のような点から、上の写真の個体をオオウンモンクチバとしたが、今後、フィールドで、この3種に出会えば出会うほど、3種の微妙な違いに気づいて行けるようになると感じ、少し見分けに自信が付いてきた自分が居る。

最後に、このオオウンモンクチバの幼虫の食草は、マメ科の植物という事である。数回のチェイスの結果、上の写真の個体が止まっているのも、マメ科のクズのように、私には見える。