昨晩は、気温も上がらず雨が結構降っていたが、家の外灯下には、結構色々な蛾が集まって来ていた。
そんな中、少し大きめのシャクガの仲間と思われる蛾が止まっていた。大きさは、目測で開張サイズで7センチ弱ぐらいと記憶にインプットした。
撮った写真と、その大きさに関する記憶を頼りに種の特定を試みると、オオバナミガタエダシャクという種が浮上して来た。
類似種に、ウスバミスジエダシャクという種もいるが、色々な方のネット上の報告を検証させて頂くと、この2種の違いは、大きさにあると自己解釈する事が出来た。
オオバナミガタエダシャクの方が類似種のウスバミスジエダシャクよりも、翅を開いた状態で、最大長で2センチぐらい大きいのである。
となってくると、開張サイズの最大報告で、46ミリぐらいに落ち着いているウスバミスジエダシャクは、家の外灯下にに今回来ていたシャクガには当てはまらない気がする。私のいつも少し大きめになる目測で、70ミリ弱はあったが、いくらなんでも2センチ近い誤差は生まれないはずである。
この蛾の形態的特徴として、雄の触覚は櫛髭状で、雌の触覚は、糸状というのがある。またありがちな事だが、雌の方が雄より大きい。この二つの特徴は、類似種のウスバミスジエダシャクにも当てはまる。そして、この二つの特徴を考慮すると、今回の写真の個体は雌である事が分かる。
最後に、このオオバナミガタエダシャクの幼虫の食草はと言うと、比較的多岐に渡った樹木の葉を食する事が出来るようである。