近隣でたまに見かける植物である。
上の写真のものは、上部が枝分かれして花もたわわに咲き誇っているが、夏前は、真っ直ぐ一本立ちの姿で、葉のつき方も茎に直接付くような感じで、一風変わった植物に見える。
名前は、メドハギという多年草である。道路脇の日当たりの良い場所とかで目にするが、痩せ地でも育つことが出来るのは、マメ科特有の根に根粒菌を共生させる特性から、空気中の窒素を養分として取り込めるからである。
メドハギ自体は、東アジアに広く自生する植物で、北アメリカやオーストラリアにも帰化しているとのことである。
ネットを活用して調べていた際に、少し興味深く感じたことに、道路の法面の緑化のために、このメドハギの種子を撒くことがあるという事実であった。確かに、この写真を撮った場所は、山を削って作った切り通しの道路の結構傾斜のある法面であった。
この場所で出会ったメドハギも、意図的に撒かれた種からの子孫なのか、今後、周りの似た環境を見渡しながら、思いを巡らせてみたい。