最近、近隣で、この甲虫に出会った。
直ぐに、ヒョウタンゴミムシの仲間であることは分かった。オサムシ科にも色々な甲虫が居るが、このヒョウタンゴミムシの仲間には、近隣で、あまり出会えていなかった。
ゆえに、出会えた事が嬉しくて、大きさを目測するのをすっかり忘れたが、2センチはなかったのではと思い返す。
調べたところ、ナガヒョウタンゴミムシとホソヒョウタンゴミムシの2種が候補に上がったが、両者はとても似ているらしく、違いとしては、中脚の脛節の先の方の外側の棘の数が一つなのがナガヒョウタンゴミムシであり、二つなのが、ホソヒョウタンゴミムシということである。
後からそんな事を言われても、確認する前にリリースしてしまっているし、そんな細かいところが、写真にも写っているわけないと思っていたのだが、写真を確認したところ、辛うじて、上の写真で、その中脚の脛節の棘の数を確認できる気がする。
そして、どうも一本に見えるのである。この事から、今回見つけたヒョウタンゴミムシは、ナガヒョウタンゴミムシと思いたいのだが、正解なんであろうか?
さて、このヒョウタンゴミムシは、子供の時にも出会った事がある。クワガタの仲間なのか否か、答えを出せなかったような記憶がある。
ただ、現実のところ、クワガタの仲間とは違い、肉食性の昆虫である。そして、興味深いのは、危険を感じた時に擬死の習性を持っているところである。
今回、フィールドで見つけ、写真に撮ろうと、別の場所に移動させた際に、思いっきり擬死の習性を見せてくれた。一体、何分間(実際は20秒ぐらいかな)死んだふりを続けるんだろうと、凄く好奇心をくすぐってくれた。
ちなみに、小さ目のヒョウタンゴミムシの仲間は、この擬死行動はしないとのことである。