ウンモンオオシロヒメシャク 成虫 2

最近、近隣で、このシャクガを見かけて写真に撮っていた。

大きさが開張で35ミリぐらいあったと思うが、これが種を特定するのに少し時間を要す原因となった。というのも、大きかったので、まさかヒメシャク亜科の蛾だとは思わなかった。

種名は、ウンモンオオシロヒメシャク。幼虫の食草は、スイカズラ科のスイカズラやヒョウタンボクとの事である。

イボタノキ

最近、色々な蛾の幼虫の食草としてモクセイ科のイボタノキの名を見かける度に、イボタノキってどれだろうと気になっていた。

そして、やっと分かった。花が咲いている時期だとと、ネット上の画像と照合しやすかった。

さて、この常緑低木であるが、今回見かけたエリアでは、明らかに境木として植えられている予感がする。近隣では、境木としては、ウツギ、茶、マユミ等が植えられている場所に出くわす事があるが、このイボタノキも使われていないかなと憶測する。

さて、このイボタノキ……寄生するイボタロウムシの分泌するイボタ蝋を、昔は蝋燭の原料や日本刀の手入れに使っていたようである。

トビイロサシガメ

数日前に我家の外灯下に来ていた昆虫である。

サシガメの仲間であるのは分かるが、モモブトトビイロサシガメなのかトビイロサシガメなのかで迷っていた。

ただ、既投稿のモモブトトビイロサシガメの写真と比べると、前脚腿節が凄く太いようには見えないのと、背胸部後端が尖っているのは、トビイロサシガメの特徴との事なので、それらを考慮すると、下の写真の個体はトビイロサシガメなのかなと類推した。

大きさは、17ミリぐらいだったた思う。

ちなみに、モモブトトビイロサシガメは沿岸部に多く、トビイロサシガメは内陸に多いという一般論があるが、私が住んでいる地域は、縄文時代頃には、低地(現在の標高で5メートル辺り)は殆ど海だったと思われる。

そういった意味では、内陸だから沿岸だからより、昔はどこまで海だったかを知る事は、一部の甲虫達の分布域に共通性を見出すときには、押さえておいた方が良い事実の気がする。