タケトラカミキリ Chlorophorus annularis (Fabricius, 1787)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていたカミキリムシである。

大きさは、体長15ミリぐらいであったであろうか。

この手の紋様のカミキリムシは多いが、このカミキリは近年の記憶の中では初めて出会うカミキリだと思った。近年の記憶の中ではと前置きをしたのには理由があって、カミキリの名前など気にしていない時代には、よく出会っていたカミキリだよなと思ったからである。

そして、なんとなくこんな名前だったよなという記憶を頼りに調べてみたが、やはり、なんとなくの記憶の中にあるタケトラカミキリという名前が、このカミキリの種名であった。

さて、このタケトラカミキリは、伐採された竹や加工された竹に発生するカミキリであるが、近隣には、伐採されたり、自然倒壊したりの竹が結構放置されていて、見かける度に、タケトラカミキリは居ないかなと探していたのだが、これまで出会えないでいた。

正直、今回、この個体の写真を撮った場所の側にも、伐採された竹が山積みになっている場所があり、幾度となく何か居ないかなと通り過ぎながら眺めていたが、タケトラカミキリを見たことはなかった。

ただ、とうとう出会えて、写真にも撮ることができた。待てば、海路の日よりありである。

さて、このタケトラカミキリの生息分布は、国内は、本州以南……四国/九州……。おそらく南西諸島にも居るんだと思われる。というのは、海外の分布は、基本的に広く東南アジアには生息しており、暑い地域のカミキリと思ったからである。ただ、ヨーロッパ、北米大陸の西海岸、ブラジルの海岸沿い、南アフリカ、オーストラリア東部といった具合に、世界各地の沿岸主要都市に拡がっているようである。おそらく、竹製品の貿易や、竹の移植等で、人為的に移動させられた個体群と思われる。

クロモンチビヒロズコガガ 成虫 Crypsithyris crococoma (Meyrick, 1934)

昨晩、我家の外灯下に来ていた小さな蛾の一つである。

大きさは、ハッキリと覚えていないのだが、ネット上の情報を参考にすると、前翅長4ミリぐらいの極小の蛾であったことになる。

種名は、クロモンチビヒロズコガガ。

この蛾のネット上の情報をまとめると、7月に現れる蛾で、最近の研究で、この蛾は落ち葉を食べることが確認されているみたいである。

この蛾の生息分布は、本州とのことである。海外の生息分布はちょっと分からなかった。

クロボシミツボシキバガ 成虫 Semnolocha pachysticta a (Meyrick, 1936) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。昨年の7月13日にも投稿済みの種であるが、今回は、より良い写真が撮れたと思うので、再投稿してみる。

大きさは、正直、ハッキリとは思い出せないのだが、ネット上の情報だと前翅長5ミリぐらいになるはずの蛾ということである。それよりは、ちょっと大きかったたような気もするのだが……。

種名は、クロボシミツボシキバガ。元々は、ホシマルハキバガ類のクロボシキバガ Autosticha pachysticta (Meyrick, 1936)という蛾とのことである。現在は新設されたミツボシキバガ科の蛾である。

この科の蛾の名に付くミツボシ(三つ星)が、何処のことを指しているのかは、パッとは分からないが、所謂、蛾の外横線の位置にある一番大きな点列の事であろうか。

幼虫の食草としては、マメ科ハリエンジュとバラ科ソメイヨシノの樹皮上で樹皮を食べているのは確認されている。

このクロボシミツボシキバガの生息分布は、国内は、本州以南……沖縄含む南西諸島まで。海外は、調べてみたところ、ミツボシキバガ科の蛾がゴチャゴチャになって認識されている気がしたが、興味深かったのは、北アメリカ大陸のアメリカ東海岸から生息報告が多数上がっているところである。あとは、ポリネシアの島にもいるようである。