ウスバフタホシコケガ 成虫 Schistophleps bipuncta (Hampson, 1891) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長8ミリぐらいだった。

種名は、ウスバフタホシコケガ。

昨年のほぼ同じ時期の8月5日に投稿済みであるが、今回の方が、細部も分かるような大きな写真が撮れたので、再投稿している。このウスバフタホシコケガに限らず、同所に毎年現れる蛾は、殆ど毎年、ほぼ正確に同じ時期に現れている気がする。

さて、幼虫の食草は、地衣類。

生息分布の方は、国内が、本州以南……九州近海まで。海外の分布は、少し興味をそそられる分布になっている。台湾には濃くいることは普通に起こりうるとして、中国南部沿岸部……そして、タイ、ミャンマー、バングラデシュ、スリランカ、インド南部から生息報告が上がっている。ここから分かるのは、やはり暑い地域の蛾であり、日本の本州辺りが北限の蛾なのではないだろうかということである。

そういった意味では、地球温暖化が叫ばれる昨今なので、日本でも何処まで北上し続けているか気にしてみるのも面白い蛾かもしれないと思った。

ミドリグンバイウンカ Kallitaxilla sinica (Walker, 1851) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていたウンカの一種である。

大きさは、翅端までの全長5ミリぐらい。

種名は、ミドリグンバイウンカ。

各種広葉樹を吸汁するとの事である。

過去の投稿を振り返ったら、昨年の8月19日に投稿をしている事を確認した。ただ、その時よりも写真が大きく撮れたと思うので、再投稿してみた。

昨年の投稿では、8月19日の投稿で、他のグンバイウンカ達も同時期に目にしてる記載があるので、これから8月真っ盛りにかけて、目撃回数が増えていくのか意識してみたい。

さて、このミドリグンバイウンカの生息分布は、本州以南……九州を経て、沖縄本島含む南西諸島までであろうか。海外の生息分布は、台湾から報告が上がっているのを確認した。他で興味深いのは、マレーシアのクアラルンプール、と南太平洋のフランス領ポリネシアの島々から報告が上がっているところであろうか。

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ミツテンノメイガ 成虫 Mabra charonialis (Walker, 1859) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長10ミリぐらい。

テラスの天井付近にいたのだが、下から見上げていた時の感想としては、止まり方に特徴があって、メイガ科のシマメイガ達の止まり方に見えた。所謂、前脚を突っ張って、頭部が壁から離れるように止まる止まり方である。

しかし、シマメイガ亜科の蛾達は、濃い赤茶系が混じる色合いが多いが、この蛾には、濃い赤茶の要素は見えなかった。脚立を使い、近付いて見て気が付いた。

ノメイガ亜科の蛾だと……そして、種名は、確かミツテンノメイガだったと……。

さて、このミツテンノメイガは、昨年の6月3日にも投稿済みである事を確認したが、今回の方が少し写真の構図や精度が上がったと思うので、再投稿した次第である。昨年が6月で、今年が8月ということは、今年の個体は、2化目の個体と思われる。

幼虫の食草は、枯葉という事である。

このミツテンノメイガの生息分布は、国内は北海道から九州近海まで。沖縄含む南西諸島の生息は分からなかった。海外はロシア沿海州南部、朝鮮半島、中国東部沿岸部、そして、台湾から生息報告が上がっているようである。