ベッコウハゴロモ

数日前の我が家の庭の清掃中に見つける。実は、更に数日前にも、フィールドでも同じ昆虫を見つけていた。

姿・形から蛾の仲間と思い検索していたが、ヒットせず、ここに来てウンカの仲間を調べている時に、一覧の中に、同じ姿形のものを見出すことができた。

名前は、ベッコウハゴロモ。カメムシ目、ハゴロモ科。要は、セミなんかと少し同じ系統の昆虫と分かる。言われてみると、頭部がセミみたいな形をしている気がする。

大きさは、葉との比較で分かるかもしれないが、決して凄い小さいというわけではなく、2センチぐらいはある。

幼虫・成虫共に、植物に付き、吸汁して生きてるようである。好んで付くのは、ミカンの木やウツギやクズ等と書いてあったが、我が家で誕生しているベッコウハゴロモの食糧源になっているのは、葛(クズ)であろう。

さて、昆虫の名前に触れる時に、大概は、昆虫の持つイメージと名前が簡単に結び付くことが殆どである。ただ、このベッコウハゴロモのベッコウ(海亀の硬い甲羅を研磨・細工したもの)のところが、この昆虫のイメージのどこを表現しているのか分からないのである。ハゴロモの方は、おそらく、幼虫時の綿毛を備えた独特な姿から来ているものと思われるが……

ところで、この年齢になって、ハゴロモ科なる科が昆虫の世界に存在する事を知ったが、大抵の人は、ハゴロモ科なる言葉や、こうした小昆虫に関心を持つ事なく、その生涯を終えるのかなと思う。

知らない世界に新たな知識が増えたことに、ささやかな喜びを感じる。

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