ナナフシには、たまに仕事先で遭遇する。年に7、8回は出会っている気がする。
下の写真のナナフシは、休憩に選んだ駐車場の林縁にいたものだ。
ナナフシを捕まえるのは、いたって簡単。逃げる為の翅も持っていなければ、動作も決して速くない。
因みに、私が、このナナフシを見つけた狭い同じエリアには、オオカマキリも生息している。オオカマキリに、捕食されて、直ぐに絶滅してしまいそうな気がするのだが、どうもそのようにはなっていないような気がする。
この動作の遅いナナフシが、自然界で生き残り続けていけるのは、擬態(ナナフシの場合は、枝や蔦に)というものが、人間以外の捕食者達には、ある程度の効果を持っている可能性を信じてみたい。
この同じ場所で、かれこれ4ヶ月以上前に、一旦捕まえて、写真を撮った後リリースしたナナフシが居たことを思い出した。上の個体と下の個体が同一かどうかは分からないが、とにかく、カマキリ他の捕食行動によってだけでは、絶滅しないだけの生息数と知恵が、ナナフシには備わっているのかなと感じる。下の写真が、4か月前に写真に収めた個体。
人間に害は無さそうだし、少なくとも私には身近な癒しをくれる奇妙な姿のナナフシ、もっともっと、身近に居て欲しい昆虫である。