本日、何気無くヤブガラシの茂みを見ていたら、大きめのハチがヤブガラシの花を吸蜜しながら飛翔しているのが目に付く。
よく出会う大きめのアシナガバチの類かと思い、最初のうちはスルーしていたが、なんか違うことに気が付いた。
そして、どうもトックリバチの仲間だろうと確信し、同時に初見の蜂の気がしたので写真に撮ってみた。
大きさは、結構大きく3センチぐらいあった。紋様を頼りに、名前を調べたところ、スズバチという種類なのではと思った。
スズバチの名の由来は、泥で鈴のような巣を作る習性から来ていると思われる。ただその巣は壁面に造られる事も多く、完全な鈴の形とは言い難い時が殆どだと思うが、中に生み落とされた幼虫が、鈴の玉みたいな形で、確かに鈴と形容しても問題はないかと思う。
スズバチの巣と思われるものは、時たま目にするが、一回、中に何匹幼虫が居るのであろうと好奇心で壊してしまったことがあった。中からは、1匹だけ幼虫が現れたが、もちろんその幼虫を壊した巣に戻すことは出来なかった。好奇心で、幼虫を1匹殺してしまったのである。
その行為に、少し後ろめたさを感じていたが、それから暫くすると、異変に感づいたのか、その壊れた巣に親バチが訪れているのを見てしまった。
更にその後ろめたさが助長された……ほんの束の間の後ろめたさの後、人間の現実の世界に戻る中、虫の命の尊さは一瞬で薄れて行った。