カマツカ

前回の投稿で、ウツギを取り上げたが、その投稿の中で、ウツギの境木としての使われ方に言及したが、このカマツカという落葉低木も、県下では、同じような境木として使われていた過去がある事を知った。

この事実を知る前から、カマツカの投稿をしたい思いはあったが、近隣でカマツカを見かける場所が局所的で、近隣に古くから生えている身近な樹木として紹介して良いのかの迷いがあった。

しかし、茨城県下で、ウツギ程ではないが、このカマツカも境木として使われていたとの知見を得たので、今回、投稿してみる。

上の写真は、自宅で紅葉している時に撮っていた写真を使ったが、秋に、比較的ムラなくオレンジ色に染まる紅葉が楽しめる低木である。

実際に、近隣の林で、私がカマツカの存在に気が付けたのも、「このオレンジ色に染まっている木は何という木だろう?」との好奇心からであった。そして、種子を持ち帰り、種子から育てたのが上の写真の個体である。

当時の、このカマツカの種の発芽率についての印象だが、まだ水分たっぷりの種でも、赤い皮が干からびた乾燥した種でも、かなりの高確率で発芽したのを覚えている。10中7、8ぐらいであろうか。樹木の種子によっては、一体、どういう刺激を与えたら発芽するんだろうみたいな種類も知っているので、かなりの高確率で発芽する種子だなとの印象は深く残っている。もちろん、湿ったピートモスの中に埋めて、冷蔵庫でワンシーズン冬を越させるという付加作業は加えているにしても。

さて、カマツカがカマツカなる名前の所以は、昔、鍬や鋤や鎌の木の持ち手の部分(柄)に使われる固い材質の特徴を、このカマツカが持ち合わせており、実際に使われてきた過去があるからとのことである。あとは、牛の鼻輪に使われたりで、ウシコロシの地方名があったりするようである。

この木質の固さを表す例になるか分からないが、過去に庭のカマツカも、何かしらのカミキリに表皮を螺旋状に齧られたことがあり、このまま産卵されて幼虫に内部を食われてしまうのかと見ていたことがあったが、その後、このカマツカの幹からカミキリの糞クズが出て来ることは無かった。この状況を、勝手に、カマツカの木質が硬くて、カミキリの幼虫も穿孔する事が出来なかったと結びつけているのだが……

とにかく、近隣でも見付け難い木ではあると思う。ただ、農地の境木に使われている事もあるとの事実を知れたので、今後は、その辺りで、それっぽい木を見つけたら確認してみようと思う。

目印は、微かに毛が生えた少しフワッとした肌触りの葉っぱかなぁ〜。

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