この常緑小低木は、近隣の雑木林で結構見かける。波打った鋸歯と厚みのある葉っぱで見間違える事はない。
しっかり調べもしないで、勝手にヤブコウジってこれだろうと思い込んでいた。
赤い実が付いたら、腰を入れて調べてみようと考えていたが、その機会はなかなか訪れなかった。
だが、とうとう赤い実が付いている現場に出くわすことができた。
そして、真剣に調べたところ、ヤブコウジではなく、マンリョウという事が分かった。
ところで、このマンリョウ……身近な雑木林では、チラホラと見かけることができる。理由は、赤い実を鳥が食べて、糞と一緒に散布されるからと言われている。
この考え方に、私も賛成なのだが、ひとつ気になるのは、近隣の雑木林に満遍なくマンリョウが自生しているわけではないという事である。あるところには沢山生えているが、無いところには無いといった具合である。
この違いって何から来ているのであろうか、今後の森歩きのテーマの一つにしてみようと思う。