モンシロムラサキクチバ 成虫

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾である。

大きさは、体長で3センチあるかないかで、大きめの蛾であった。名前は、モンシロムラサキクチバ。

似た種に、モンムラサキクチバがいるが、このモンムラサキクチバの幼虫の食草は、マメ科のフジやネムノキという事で、一瞬、モンムラサキクチバと思いたくなったが、上の写真の個体には、前翅の後縁の中程辺りに白いスリットみたいなものが二つ見て取れる。この特徴は、モンムラサキクチバではなく、モンシロムラサキクチバの特徴なのである。

よって、上の写真の個体は、モンシロムラサキクチバだと思う。モンシロムラサキクチバの幼虫の食草は、キンポウゲ科のボタンヅル。ボタンヅルかセンニンソウか分からないが、近所の野山には自生してはいる。

写真のイメージからは辿り着けなかったが、ヤガ科シタバガ亜科に属する蛾である。

違う角度からの写真をもう一枚。

ホンサナエ (キイロサナエ改め)

このトンボは、最近、近隣で見かけた。

パッと見の印象として、ノシメトンボやシオカラトンボより全然大きい。大きめなヤンマ達よりは、小さい。実際には6センチちょっとぐらいの体長があったと思う。

調べたところ、キイロサナエとヤマサナエに絞られたが、胸部背側の対になってるカギ状の黄色い紋様の形状からキイロサナエと断定した。あとは、色がヤマサナエの方が薄い黄色っぽい写真が多いと思った。私が見かけたトンボは、この写真よりも普通に黄色かった。

そして、同時に、このキイロサナエが、結構、希少種である事を知った。環境省の定めるレッドデータで、準絶滅危惧種に指定されている。ということは、都道府県レベルだと多くの県がレッドデータに、このキイロサナエを登録していることが類推出来るが、実際に多くの都道府県が、絶滅危惧Ⅰ類から準絶滅危惧種まで、それぞれ都道府県独自のの指定をしている。

そんなトンボが、まだ身近にいる事が、とても嬉しい。

陸の豊かさを守ろう(Life on Land)!

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2022年12月7日追記

この投稿に使っている写真のトンボに関して、「ホンサナエですよ」との意見をもらった。もう一度、自分でキイロサナエというものを調べてみたところ、自分でも、ホンサナエかとの結論に至った。

自分の間違いを教えて下さった方……ありがとうございました。

シロスジクチキヒメバチ

目下、近隣の里山では、この蜂が沢山乱舞している。後脚を重そうにダランと垂らして、まるで、白と黒のか細小さめのアシナガバチのような雰囲気である。

ただ、里山の何処にでもいるわけではなく、手付かずの森の林縁なんかで見かける。

名前を調べたのだが、おそらくシロスジクチキヒメバチで合っていると思われる。

決めては、クチキ(朽木)の部分である。この蜂は、所謂、寄生蜂の仲間であり、長い産卵管を朽木の中に差し込み、中に暮らす他種の幼虫達に産卵し、シロスジクチキヒメバチの幼虫は、その寄主に寄生して羽化まで辿り着くのである。

まさに、このシロスジクチキヒメバチが乱舞している場所は、そうした自然に生まれた朽木が人に片付けられることなく散乱しているような場所なのである。もちろん、こうした習性だけでなく、紋様の方も、シロスジクチキヒメバチの多くの写真と酷似してはいる。

ところで、このシロスジクチキヒメバチが沢山飛んでいるということは、それだけ朽木の中で産卵され寄生され、最終的には死んでしまった色々な昆虫達の幼虫が居る事を意味している。

ただ、そうした寄主となる昆虫達の幼虫が全滅してしまえば、このシロスジクチキヒメバチも生きていけなくなるわけで、産卵寄生される以上の豊かな昆虫達の生態系が、そうした場所には、維持されているんだと思われる。