最近、近隣で、この昆虫を見つけていた。
最初のうちは、エノキの奥の方の葉の上に、胸の赤いハバチが止まっていると認識していた。
しかし、写真を撮ろうと手を伸ばしスマホを近づけると、飛ばずに地面に向かって自然落下するという逃避行動を取ったので、これはハバチの仲間ではなかったなと思った。
薮の地面に紛れ込んで、もはや、その昆虫の確認は不可能と諦めかけた瞬間、私の目には、その昆虫が少し下の葉の上に落下していることに気が付いた。運良く葉の上に落ちたのか、少し飛翔能力を使ったのか、それとも別の個体がそこに居たのかは、分からないが、今度は逃げられないように、手で捕まえてみた。
大きさは、8ミリぐらい。手に取って確認した時点で、小さいけどタマムシの仲間である事は、直ぐに分かった。
そして、エノキをホストにしている種として、ムネアカナガタマムシという種だと判明した。
一応、ケヤキナガタマムシという種類が類似種として存在するるらしいが、上翅の後端の形状で見分けれるようである。
一般の人の感覚では、タマムシと言えば、綺麗な光沢のヤマトタマムシを想像すると思うが、自然下には、こうした小さなタマムシ達も、結構生息しているのである。