数日前に、我家の外灯下にキオビベニヒメシャクが複数匹訪れていた。
近隣で馴染みの種なので、いつものルーティンで何気なく写真を撮っただけだったが、撮った写真を見返しながら、色合いに個体差があるなという感想は抱いた。
そして、更に少し目を凝らして写真を眺めていると、撮った写真の個体達の色合いが違うだけでなく、触角の形状が違うことに気が付いた。
要は、触角の形状に関しては、櫛髭状と糸棒状の差があるということである。
では、触角が櫛髭状の個体の写真から。
触角が櫛髭状なのは確認出来て、色合いは、上のような感じで、キオビベニヒメシャクのキ(黄)の部分は、人それぞれの主観で許容範囲としても、ベニ(紅)の部分は、紅というよりは、茶色っぽく見える。
次に、触覚が糸棒状の個体の写真を以下に。
こちらは、触角が糸棒状であり、色合いは、下地が上の写真の個体より黄色っぽく見えて、帯の部分も、より紅色がかっている気がする。
以上のような比較から、触角の形状の違いで、キオビベニヒメシャクは、雌雄が見分けられる事を掴んだ。更に、色合いの違いも雌雄差と連動していないかと類推したいが、その類推をするには、まだ比較の回数が少ないとも感じている。(光源の当て方によって、蛾の色合いは随分変わるし……。)
今後も、キオビベニヒメシャクに出会った時には、色合いに意識して、観察を続けて行きたく思う。