ツツジハマキホソガ 成虫 Caloptilia azaleella (Brants, 1913)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長6ミリぐらいだった。独特の止まり方をするホソガの仲間としては、微妙に大きめな方だと感じはした。

種名は、ツツジハマキホソガだと思う。

幼虫は、ツツジの仲間の葉を綴り、葉を食べながら成長していくようである。

分布の方は、国内は、本州以南、九州近海まで。海外は、韓国を筆頭に、西ヨーロッパ、北米アメリカ東西沿岸部、オーストラリア東岸、ニュージーランド等で生息報告がある。この世界分布を眺めると、サツキやツツジやアザレアを園芸植物として愛でている人達が多く暮らす場所で見つかっているように眺めたくなる。

ちなみに、アザレア(西洋ツツジ)は、台湾のツツジを持ち帰ったベルギーの植物蒐集家が、ヨーロッパで固定したものらしいので、この蛾自体も、アジアから拡がっているのであろうか。

カタシロゴマフカミキリ Mesosa (Perimesosa) hirsuta hirsuta (Hayashi,1965)

最近、近隣で見かけ写真に撮っていたカミキリの一種である。

大きさは、体長15ミリぐらいだった。

この手のカミキリで近隣でよく出くわすのは、ナガゴマフカミキリだが、ナガゴマフカミキリよりはずんぐりとしていて、上翅の紋様も違うように見えるし、なんと言っても、上の写真のカミキリには、毛が生えているのが目立つ。

こうして、しっかりと調べてみたところ、カタシロゴマフカミキリという種と判明。

各種紅葉樹やマツの枯木に集まるカミキリのようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。最近、対馬亜種は、同一種とみなされたようである。

海外の生息分布の方は、ちょっと厳密には分からなかったが、この手のカミキリが属するゴマフカミキリ族は、ヨーロッパから極東アジアまでのユーラシア大陸といったちょっと雑に言い換えると動物地理学的な旧北区には繁栄しているカミキリの仲間のようではある。

モントビヒメシャク 成虫 Scopula modicaria (Leech, 1897)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだった。

遠目に見ている時は、よく見る白いヒメシャク達の一つかと思っていたが、撮った写真を見返すと、うーん……何か違う気がしてきた。

調べてみたところ、モントビヒメシャクという初めて出会う蛾であることが分かった。似た種にクロテンシロヒメシャクという種がいるらしいが、過去にクロテンシロヒメシャクは投稿済みで、私が2種を比べる限り、2種は違うようには見える。たまたま、両種とも私が違いが際立つ個体に出会った幸運さもあるかもしれないが……。

このモントビヒメシャクの幼虫の食草に触れられているサイトは、殆ど無かった気がする。

分布の方は、北海道から九州近海まで。海外の方は、朝鮮半島とロシア沿海州には生息しているようである。