カントウヨメナ Kalimeris pseudoyomena or Aster yomena var. dentatus.(APG分類Ⅲ)

この野菊は、近隣の小川の土手やら田圃の畦やらで、夏の終わりぐらいから薄紫色の花を目にすることが出来る植物である。

今まで、この植物の紫がかった花びらの色から、この植物をノコンギク(野紺菊)と思いたがる自分がいたが、今回、少し気合を入れてちゃんと調べてみたところ、ノコンギクではなく、カントウヨメナという種であろうとの結論に至った。

ざっと、カントウヨメナとノコンギクの違いは、横から見た時の総苞の形で、ある程度見分けられる事を知った。ノコンギクの総苞を横から見た時に、筒状に少し長めなのに対して、カントウヨメナは、お椀状に短めであるらしい。横から総苞を見た写真を以下に載せておく。

さて、このカントウヨメナの生息場所であるが、川の土手等の湿り気のある日向に生えている気がする。薄暗い雑木林内とかでは、他の野菊に出会う気がする。

このカントウヨメナであるが、関東以北と近畿地方にも生息する野菊であり、近畿地方を除く関東以西には、ヨメナという微妙に違う野菊が生えているらしい。海外の生息分布の方は、ちょっと分からなかった。

ショウリョウバッタモドキ Gonista bicolor (Haan, 1842) 2nd

最近、近隣で見かけて、写真に撮っていたバッタの仲間である。

この手の細いバッタで頭部の先端が尖っているのは、ショウリョウバッタと、ショウリョウバッタと比べると、ちょっとズングリ気味のオンブバッタぐらいしか居ないものなのだが、オンブバッタにしては、細身であると感じていた。

また時期を考えると、クビキリギリスの路線もないかと思い、口を見るけど、クビキリギリスの特徴である朱色の口ではない。ではでは、上の写真の個体の8センチぐらいの体長を考慮して、ショウリョウバッタの♂かと思いたくなったが、ショウリョウバッタは、もっと頭部から肩に掛けて、ゴツゴツしているイメージがある。

そして、種名は、ショウリョウバッタモドキと書いてあるではないか。ショウリョウバッタモドキ自体に出会うのは初めてではないが、あまり見かけない、もしくは気が付けないバッタなので、候補から漏れてしまったのは認める。

では、何だっけ?となり、「ピンク色の背中のバッタ」というフレーズで検索したところ、同じバッタの画像が結構出て来た。

このショウリョウバッタモドキは、一風変わった逃避行動を取るのを知っているが、そちらの習性は、1回目のショウリョウバッタモドキの投稿に譲るとして、今回は、このバッタの生息分布を簡単に以下に記しておく。

国内の生息分布は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、韓国と台湾にいるようである。