ウスチャヤガ 成虫 Xestia dilatata (Butler, 1879) 2nd

この蛾は、秋になると現れる蛾である。同一種と思われるものを、一昨年のの11月の初頭にも投稿している。

今年も出会うことができたし、今シーズン、あと数個体とは出会う事になると思われる。

大きさは、前翅長20ミリぐらい。

同じヤガ科モンヤガ亜科に属し、似たような雰囲気で秋に出現する紛らわしい蛾達は数匹いるが、彼らの環状紋(上の写真の個体だと潰れた白い丸)の形状や色合い的雰囲気は、種の特定の決め手になるような気がして来ている。

この部分が真丸の円に近いものや、色が濃いもの等色々あるが、他の部分の個体変異は多岐に渡っていても、この環状紋の特徴は種を通して、共通性が強く出ているような気がしている。

そして、白っぽく少し横に潰れた環状紋を持つのが、ウスチャヤガの気がする。また、上の写真から、ウスチャヤガのオスは、少し櫛髭状の触角である事が見てとれる。

さて、幼虫の食草は、タデ科のギシギシやスイバということが言われているが、この蛾がいた辺りには、それらの植物は幾らでもある。

この蛾の生息分布の方は、国内は、本州、四国、九州、対馬での確認はされているようである。海外の生息分布は、朝鮮半島では、確実に生息確認されている模様。