カブラヤガ 雄 Agrotis segetum ([Denis & Schiffermüller], 1775)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長20ミリぐらい。

腎状紋と環状紋がハッキリとしていることから、ヤガ科モンヤガ亜科の蛾であることが分かるが、それらにここまでハッキリとした黒いラインが現れるのは限られる。カブラヤガ、オオカブラヤガ、タマナヤガ等であるが、おそらく、上の写真の個体は、カブラヤガだと思う。また、縦の黒いスリットみたいな箇所(楔状紋)も、この3種は目立つ特徴として、持っている。

さて、このカブラヤガの幼虫は、所謂ネキリムシとして知られる野菜を始め様々な植物の根を食べてしまう幼虫である。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、ヨーロッパ全土に主要産地として生息しており、続いて極東アジア、他には、中央アジア……アフリカ東岸を南アフリカまで到達している……アイスランドや北米大陸の西海岸にもいるようである。

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