ヤマトシリアゲ

先週、近所でこの昆虫も写真に収めていた。

最初は、細い蛾の一種と捉えていたのだが、どうも、シリアゲムシ科のヤマトシリアゲという別の昆虫であることが分かった。

シリアゲムシの名前の由来は、雄の尾が長くサソリのように上方へとクルリと持ち上げてる姿から来ているらしい。また、シリアゲムシ科には、数種が知られているが、殆どの種が長く太い特徴のある嘴(クチバシ)を持っている。

この事実を知っていたならば、この時もそのクチバシが写るようにと横の角度から写真を撮る事を試みたのにと悔やまれる。

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2020年4月30日追記

本日、出勤前に家のテラスに居た昆虫の写真を撮る。写真で見ると、特徴ある嘴と尻尾が微妙に反り返っているところから、シリアゲの仲間と分かる。

名前は、ヤマトシリアゲ。上の昨年10月の写真の個体と色合いが違うが同種である。春先に、誕生する個体は黒系で、晩夏に誕生する個体は赤茶系との事である。色合いが、あまりにも違うことから、以前は晩夏誕生の色合いの個体群は、ベッコウシリアゲと呼ばれて別種扱いされていたとの事である。

頑丈そうな長い嘴は、他の昆虫等に差し込み体液を吸うために進化したものである。

ナニセノメイガ 幼虫 成虫

先週、近所で写真に収めていた蛾の幼虫の名前が、ようやく判明したので、この時点で投稿する。付いてた植物はアブラナである。

体長は4センチぐらいであった。よく見ると、この幼虫が出したと思われる細い糸が張り巡らされている。辺りには、スイバやギシギシに付くハグロハバチノ幼虫ほどではないが、まぁまぁの生息数はあった。

種名は、ナニセノメイガ。ツトガ科ニセノメイガ亜科に属する蛾である。以前は、ノメイガ亜科ナノメイガと呼ばれていて、この為、ナノメイガの別名が残っている。

ちなみに、遠い昔は、ダイコンやキャベツといったアブラナ科の野菜の害虫のひとつとして知られていたが、1950年代辺りから、あまり見かけなくなり、今ではあまり見かけなくなった種と書いている記事も見かけた。


2020年11月8日追記

忘れないうちに、我家の家の外灯下に来ていたナニセノメイガの成虫の写真をアップしておく。

 

撮影年月日は、本年9月30日。

大きさは、この手のノメイガの平均サイズと言える前翅長18ミリぐらいだった気がする。