シロツトガ(成虫)(つくば市中部)

9月の前半、仕事先で昼休みに、ウォーキングがてらに草むらを歩いていると、あちらこちらから、シロオビノメイガが飛び立つのを目撃していた。その中に、同サイズの違う種類の蛾が数種類混じっている事には気が付いていた。

そんな小さな蛾の(大?)発生の中で、シロオビノメイガに次いで、次に数が多く感じていたのは、以下の写真の蛾であった。

シロツトガだと思う。かなり似た種類に、マエキツトガという若干前足が明らかに褐色をした蛾も居るが、シロツトガだと思う理由は、このシロツトガの幼虫の一般的な生態に根拠がある。

シロツトガの幼虫は、水辺に生えるガマ類の茎に産卵された後、茎の中を食害する形で成長するとのことである。

この蛾が沢山いる辺りから15〜30メートル離れたところには、護岸された池が有り、確かにガマの類が生えている。

こういった種の断定や警察の初動捜査では、よく知られた事実や先入観にとらわれすぎると、本質を見失う危険性も重々あるが、今回のシロツトガの生息場所とガマの存在は、繋がりが有ると思いたい。

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2021年5月29日追記

上の写真を撮った同じ場所で、数日前に、同じ種の蛾の写真を撮ったと思うので、投稿してみる。

こうなると、上の写真も、シロツトガであっているのかな。

キベリハイヒゲナガキバガ 成虫

本年、9月12日に取っていた髭の伸び方が特徴的な蛾の種名が判明したので、投稿する事にする。写真がピンボケな事を、お許しください。

髭を除いた体長で、1センチぐらいの小さな蛾である。名前は、キベリハイヒゲナガキバガと言う。

ネット上でも、殆ど生態等の情報は出てこない。かろうじて、幼虫は、枯葉を食べているらしいというのがあったぐらいだ。

ちなみに、キベリハイヒゲナガキバガの種名を、私なりに解説すると、キベリ→縁(へり)が黄色い、ハイ→全体が灰色、ヒゲナガ→特徴的な触角、キバガ→下唇の方が牙に見えるような特徴を持った蛾達……この説明で良いんじゃないのかなと思う。

まだまだ、あまり詳しい生態の分かられてない昆虫は多い。まだまだ人類のやるべき事もいっぱいあるね。

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2021年5月22日追記

最近撮った写真の中に、キベリハイヒゲナガキバガのちゃんと写った写真があったので、アップしておく。

カナムグラ

久しぶりに、植物の投稿してみることにする。

この深切れの葉を持つツタ植物が、カナムグラ。これまでは、時たま出掛ける渓流釣りの藪漕ぎの時に触れる事になる随分ザラザラしたちょっと痛い植物のイメージしかなかった。もちろん、その時点では、ザラザラした葉っぱの痛い植物であり、カナムグラとの名前も知らない。

そして、渓流沿いとか川沿いにしかない植物ぐらいのイメージだったが、最近意識し始めたら、家の近所の林縁には結構自生している事に気が付いた。

意識し始めた理由というのは、このカナムグラというツタ植物と共生している昆虫や小動物との出会いである。ちなみに、今のところ、カナムグラと共生している昆虫で、近所で出会ったのは、キタテハという蝶の幼虫とヨツスジヒメシンクイという蛾の成虫である。

他にも、家から数十キロ離れているが、このカナムグラに密度高く生息している小さなカタツムリにも出会って来ている。

最後に、カナムグラの葉を少しアップに写した写真を投稿しておく。