フタスジヒラタアブ 幼虫

この不思議な幼虫は、少し前に家のテラスで見つけ写真に撮っていた。

特徴として、大きさは、1センチぐらい。そして、最大の特徴は、微動だにしない。この特徴が、私の中では、蛾の幼虫ではないとの判断に繋がる。

色合いは様々だが、形状は似通ったこの手の幼虫は、たまに葉の上などに居ることに、最近気がつく様になった。そして、同時に、それらがアブの幼虫である事も掴んだ。

そして、上の写真の幼虫は、フタスジヒラタアブの幼虫のようである。

この幼虫は、家のテラスの上に数日間居たが、死んでいたわけではなく、その場所で餌とする獲物が通りかかるのをずっと待ち続けていたのだと思われる。

その後、数日して、また見に行くと、その場から居なくなっていた。他の動物に捕食されたのか、自力で何処かに去ったのかは分からない。

ヨトウガ 成虫

最近、家の庭で見かけて写真に撮っていた。

ゆらゆらと揺れる葉の上に静止しており、写真が上手く撮れなかったが、種は特定出来たと思うので、投稿してみる。

腎状紋と肝状紋が見えるところから、先ずはヤガ科ヨトウガ亜科を当たると、極々一般的なヨトウガと呼ばれる種なのではとないかとの結論に至った。

大きさは、前翅長で2センチぐらいだったと思う。

家の外灯下に集まる蛾が少ない日であったので、何か居ないかと、家の庭木群を懐中電灯で照らしている際に見つけた次第である。

幼虫の食草は、多岐に渡り、殆どの野菜や花を食べるのではないであろうか。幼虫は、昼間は、土の中に隠れていて夜に這い出してきて、食事をするところから、ヨトウガ(夜盗蛾)の名の所以があるのだと思う。

ところで、不思議に思ったのは、最近、家の庭で写真に撮ったアオフシラクモヨトウもこのヨトウガも、数メートル先には、家の外灯が沢山点いているにも関わらず、灯りには寄らずに、樹木の葉に留まり休息をしていた。

蛾によっては、灯りに集まらない種も多いとは思うが、蛾が灯りに寄るスイッチって、どこで入るんだろうと、ちょっと気になった。

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2021年5月13日追記

昨晩、我家の比較的暗い場所にじっとしていたのが、ヨトウガだと思うので、上の写真より鮮明なこともあり、アップロードさせてもらう。大きさは、前翅長で2センチ弱ぐらいだったと思う。

アオフシラクモヨトウ? 成虫

この蛾は、昨晩、家の敷地内で見つけた。

家の外灯だけでは物足らず、久しぶりにハロゲンのランプを点灯してみた。その際に、気まぐれで、家の庭木セクションを照射したところ、目視25〜30ミリぐらいの大きめの蛾が慌てて飛び立ったのが、視界に飛び込んできた。

静止した場所を確認し、慎重に撮ったのが以下の写真である。結構、奥まったところに静止したため、そこへ庭木を掻き分けて進む時、頭上よりミノウスバの幼虫が、長い糸を垂らして数匹落ちてきたが、これは数日前に数百匹のミノウスバの幼虫を食害している枝葉と一緒に処分していたからの成果だった。

数百匹が一斉に、頭上より降って来る光景は、ちょっと躊躇う。

この蛾を一眼見た時、腎状紋と肝状紋がくっきり見えるのが特徴だと思ったが、最近、この特徴を持っているのが、ヤガ科のモンヤガ亜科やヨトウガ亜科他に属する蛾達の可能性が大きいという知識を自ずと得るに至っていた。

この経緯で、最初に似ているよ思ったのは、モンヤガ亜科のモンキヤガであった。しかし、モンキヤガは、高山帯にいる蛾らしく、またあまり見られない蛾のようであり、保留となった。

次に、ネット上の画像を閲覧していると、ヨトウガ亜科のアオフシラクモヨトウという種が候補に上がった。

そして、このヨトウガ亜科には、ケツ状紋なる紋様が更に見える蛾達がいるとの知識を得たので、その特徴を頭に、上の写真を眺めると、確かに薄らとだが、上翅内縁の中央辺りに対になる形で、黒い小さな縦長円が見える。この点と、雰囲気から、上の写真の蛾は、アオフシラクモヨトウなのではとの推論に至った。

さて、このアオフシラクモヨトウは、紋様や色彩の個体変異の多い種らしく、ネット上の写真から統一感を見出すのは確かに難しく感じた。今後、出会っても、直ぐにアオフシラクモヨトウと即答は出来ない気がする。

幼虫の食草は知られていないとのことであるが、我家の敷地に居たことからも、敷地内、近所含め、食草を限定する事は出来そうである。

今後も、頭の片隅に止めて観察して行こうと思った。

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2021年5月25日追記

最近、掴んで来たんだが、下の写真の個体が、アオフシラクモヨトウだと思う。

写真の個体は、我家の外灯下に昨晩来た個体であるが、上の写真の個体がアオフシラクモヨトウかが、かなり怪しくなった。

また、ネスジシラクモヨトウという極類似種の写真の中に、アオフシラクモヨトウのものが混じっている可能性も、頭をよぎり始めている。