昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。
大きさは、大きめのヒメシャク亜科の蛾達ぐらいだったので、開張で25ミリぐらいだったと思う。
それにしても、ヒメシャクの仲間にしては、見たことのないような薄汚い灰色の蛾だなとの印象を持った。
白色ベースのヒメシャク達だと、種を見分けるのが困難を極める世界だが、灰色ベースのヒメシャクは、意外に少なく、ハイイロヒメシャク、ミスジハイイロヒメシャク、ナガサキヒメシャクが知名度を持っているぐらいであった。
そして、一番似ているのが、ナガサキヒメシャクとなった次第である。このナガサキヒメシャクという蛾は、本来は、日本のもっと南西にいる蛾らしいが、少しづつ北上している可能性は秘めていると思われる。温暖化の影響なのか、元々は暖かい地方でしか生息できなかった昆虫達の北上を、明らかに実体験で感じている昨今、大いにあり得る流れである。
ちなみに、私が上の写真の蛾の特徴として見抜いたのは、触角の付け根や上翅前縁に黄色い色素が見て取れる点である。同じような大きさで白ベースのマエキヒメシャクと同じ特徴である。ネット上に情報や画像は少ないが、ナガサキヒメシャクの画像では、この薄黄色い箇所がある特徴を見て取れる写真が多い。
幼虫の食草は、まだ知られていないようである。
上の写真の個体が、ナガサキヒメシャクではないと気がついた際には、訂正しようと思っている。