ヤマナメクジ or ナメクジ

さて、数日前に、小学生の娘と一緒に近所の谷地を散策したときに、以下の写真のナメクジに出会っていた。水田に隣接する湿地の脇に無造作に置かれた板の下にいた。1匹ではなく、今年生まれと思われる個体が、サイズにバラツキを持たせながら、複数匹いた。

写真だと分かりづらいが、写真の個体で大きさは、6〜7センチぐらいだったのではないだろうか。写真だと大きそうに見えるけど、チャコウラナメクジのミドルから大きめサイズといった大きさである。

ところで、この場所の板をひっくり返したのは偶然ではなく、過去にその板の下に、10センチ程度のズングリしたナメクジ(当時は、ヤマナメクジの幼体だと考えた)が居たのを覚えていて、再度出会えるかなという思いで、板をひっくり返した。

その昨年の4月に板の下にいたナメクジの写真をアップしておく。

大きさは、8センチぐらいだったのではと思う。ゆえに、ヤマナメクジの幼体と判断したのだが、果たして、本当に幼体であったのであろうかと、今となっては振り返る。というのも、数日前に同じ場所で見かけたサイズにバラツキのあるナメクジ達が、この直ぐ上の写真の種のナメクジの子供達(系統)であったとしたら、直ぐ上の写真の個体は、越冬から目覚めた成体の可能性があると思ったのである。

そして、同時に、上の写真のナメクジ達は、ヤマナメクジなのか、ナメクジ所謂フタスジナメクジなのか、分からなくなって来たのである。

ここにも、この迷いが生じ始めるキッカケになる理由があって、それは、近隣の小水系に隣接する自然環境下で、最大サイズ12センチぐらいの大きめの在来ナメクジを複数箇所で見かける機会があった事に端を発している。その大きめのナメクジは、色は薄茶色系なのだが、ヤマナメクジと思いたくなるような大きなサイズなのである。ただ、紋様は、シンプルで、我家の庭の優占種である在来のフタスジナメクジと同じパターンなのだが、色合いとマックスサイズが、我家のフタスジナメクジとは違うのである。

こうなって来ると、今回、投稿しているナメクジは、サイズ的には、近隣の小水系に隣接する開けた環境下で見れる薄茶色の大きめのナメクジと同じなのだが、色合いや紋様は違い、上の写真でも分かる様に、成体の色合いや紋様は、近隣でたまに見かけるヤマナメクジに近い気がする。

ただ、近隣の雑木林で出会うヤマナメクジと、今回の投稿のナメクジは、かなり違う環境下に生息していると言える。所謂、ヤマナメクジは、ヤマナメクジと言われている事も少し関係しているのか、水辺から少し距離のある台地上の雑木林とかに棲息していて、マックスサイズが、もうちょっと大きいのと、身体の中央の線模様が、もっと目立たないイメージがある。

そうなって来ると、近隣の水辺環境には、雑木林に居るヤマナメクジと少し違い、我家の庭のナメクジの優占種である灰色のグレーのフタスジナメクジとも一線を画す在来のナメクジが数タイプ居るのではと考え始めた。

そして、今回の投稿のナメクジは、そのタイプの中では、かなり独自の進化を遂げているタイプのひとつの気がする。

近々、近隣で見かけるもう一つの大きめの薄茶色のフタスジナメクジの投稿もしてみようと思う。

ナガゴマフカミキリ 

最近、近隣で見かけて、写真に撮っていたカミキリムシである。

初めて見るカミキリの気がした。

大きさは、体長18ミリぐらいだった。真上から見た時に、牙というか顔が見えないのは、フトカミキリ亜科の特徴である事を知っていたので、フトカミキリ亜科を当たると、直ぐに、ナガゴマフカミキリという種がヒットしてきた。

イチジクやフジやサクラや柑橘類等、様々な木の枯れ木などに集まるとの事である。

このカミキリを見た場所は、確かに、様々な木が覆い茂っている場所だったが、取り敢えず、上記の樹木で当てはまるのは、フジかなぁー。

オオシオカラトンボ

こないだの土曜日に、近所の谷地を小学生の娘と散歩した時に、捕まえていたトンボである。

大きさは、体長6センチぐらい。この個体は、残念ながら、持ち帰る途中に死んでしまったので、落ち着いて正確に測ることは可能である。

さて、最近、少しづつだが、トンボの見分け方が分かるようになってきた気がする。

この上の写真のトンボを、似た多種と見分ける着眼点のひとつに、翅(後翅)の付け根の黒い部分の面積がある。ここが広く黒く染まっているのは、オオシオカラトンボの特徴だと知った。

ちなみに、上の個体は、雄の色である。

以下に、同じオオシオカラトンボの雌の写真を載せておく。どうして、この個体を、オオシオカラトンボの雌と断言できるかというと、上の写真の個体と後尾中のタンデム飛行中に捕獲したからである。

観察した後、逃がしてはあげたが、翅もボロボロになってしまった。申し訳ない気持ちもある。