シオカラトンボ

本日、小一時間ほど、近隣の里山をボッチ散策(最近、このボッチという若者言葉を覚えた)した。

麦藁系のトンボが結構飛んでいるのに気が付いたので、静止しているのが居たら、写真に撮ろうと狙っていたが、何枚か投稿に使えそうな写真が撮れたと思う。

最近、我家の近所で、オオシオカラトンボのペアを捕まえて観察する機会があったが、その時得た知識で、今回のエリアに居たトンボ達が、オオシオカラトンボではない事は、飛翔中にも分かった。翅の付け根の黒い部分が見て取れなかったのである。

という事で、上の写真の個体は、シオカラトンボと判明。この黄色系(麦藁色?)で尾の先端の突起が白いのは、シオカラトンボの雌の特徴である。複眼が緑なのもシオカラトンボの雌の特徴で、雄はもう少し青っぽいようである。また、雄雌共通して、複眼の中に、どの個体も似たような細波紋様が見て取れる気がすると私は気が付いたのだが……これも、シオカラトンボの特徴と捉えて良いものだろうか。

因みに、雄の成熟個体の色は、水色で尾の方が黒く、全体に白い塩が噴いたような雰囲気である。

さて、本日のシオカラトンボ達は、カップルとなりペアリングしている光景は、一度も目撃しなかった。30メートル半径に1匹ぐらいの雌が居た印象だが、雄は何処にも居なかった気がする。

シオカラトンボの雄は何処に?それとも、未成熟の雄を、雌と捉えていたのであろうか。

イヌゴマ

最近、近隣で、この植物を見かけて写真に撮った。

初めて見るというわけではないが、花期の写真が撮りたかったので、ちょうど良かった。

さて、名前を調べた所、イヌゴマだと思われる。湿地帯に生えるとの事だったが、確かに、この植物が生えていた場所は、水田周りの用水路脇だった気がする。

ただ、どこの水田周りでも見かけるかというと、そうでもない気がする。

近年は、少なくなってきたのか、都道府県が独自に定めるレッドデータで、関西地方以西の都道府県において、奈良県と岡山県が、準絶滅危惧種に指定……山口県、高知県、福岡県、宮崎県が、絶滅危惧Ⅰ類に指定している。

アトボシエダシャク 成虫

最近、近隣で、この蛾の写真を撮っていた。

この林縁の下草の中からは、色々な蛾が飛び立っては葉裏に隠れていたが、本種もその一つであった。

そして、偶然に葉表に止まった一瞬を写真に撮った。見覚えのある奴だった。

大きさは、開帳で25ミリぐらい。先ほど、見覚えがあると書いたが、過去に同じ場所で、同じ蛾を見かけて写真に撮ろうとした事が有ったが、翅が全開に開くのを待っている隙に飛び立たれた記憶がある。

とにかく、今回は、逃げられる前に、何回もスマホのシャッターを押した。

さて、撮った写真から、おそらくシャクガの仲間であろうと予測して、シャクガの仲間を当たるが、見当たらず。こうなってくると、“翅を半開きに止まるシャクガ“を検索ワードに検索してみると、直ぐに同じ蛾と思われる写真が多数ヒットして来た。

名前は、アトボシエダシャク。幼虫の食草は、クヌギとツツジが知られている。この場所にクヌギは確実にある。ツツジもあったような朧げな記憶はある。

この蛾の特徴として、翅を半開きに止まるというのは、真実だと思う。それと、今回、私が気が付いたのは、この蛾は、基本、葉裏から葉裏へと逃げ飛ぶというツトガ科の蛾達の専売特許と同じ行動を見せていた。そして、この行動はシャクガ科の行動としては、少数派な方だと思う。

さてさて、この蛾の翅を半開きにして止まるというシャクガとしては珍しい進化や変異に関して、自分なりに仮説を立てると、葉裏に止まった時に、葉裏から身体が飛び出さない工夫であったら、効果はあるなと思う。

というのも、隠れているつもりでも、葉から明らかに翅が飛び出している蛾達に出会い、微頭隠して、尻隠さずとは、こういう事かと笑ましく思う時がある。

自分の仮説は、あくまでも個人的な自由な仮説であるが、同じように、翅を半開きに止まる蛾で、パッと思い出せる奴が居ないかと考えた所、我家の外灯下のレギュラーのウンモンツマキリアツバなんかがそうかと思った。