ヒメタニシ

近隣で見かける所謂タニシと言えば、本種ヒメタニシだと思う。

用水路や田んぼ脇の側溝なんかに普通に居る。もっと黒くて丸くて大きいタニシ(マルタニシ?オオタニシ?………幸運な事にジャンボタニシは、見かけない)も時々出会うが、基本的に、近隣でタニシと言えば、この殻長25ミリぐらいで円錐形で色が薄めのヒメタニシである。

ただ、時々感じるのは、冬場に完全に水が干上がる側溝に今の時期に群れているヒメタニシは、水が枯れている半年ぐらいの間、何処に潜っている…潜んでいるんだろうという事である。

水が枯れない本流が近ければ、そこに移動、冬に水が無くなっても田んぼの土中、谷地の側溝なんかは、崖の落ち葉の下の腐葉土の下なんかに移動してしまうんだと考えられる。やばい……水が枯れたではなく、当たり前の年中行事のように湿った場所に、焦ることなく余裕で移動をしている気がする。言い換えるなら、半陸生と言っても良いのではと思いたくなる。こうした自然条件の変化への順応性を、果たして人類が持っているか疑問である。

また、このような行動様式の果てにカタツムリ等の陸生貝類が誕生していったのかなとも想像したくなる。

ところで、近所の水路によっては、ザクザクいるヒメタニシ。ヒメタニシに限ったことでは無いが、タニシ類を記憶を遡る中では、食した事が無いと思う。

今年は、食べてみようかな……。

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