ムモンキイロアツバ 成虫 Stenhypena nigripuncta (Wileman, 1911)

最近、近隣でこの蛾を見かけ、写真に撮っていた。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだった。

壁に薄汚い色の小さな蛾が止まっているのが目に入り、近くで見ると、長い鼻が特徴であるのが分かる。

確か……過去に投稿済みの気がすると思い確認したところ、昨年の6月23日に投稿していた。

今回の写真の方が、特徴を再現出来ていると思うので、再投稿させて頂く。ちなみに、幼虫の食草は、サルノコシカケみたいなキノコらしい。珍しい食草かと思われる。これを選ぶに至った経緯が是非とも知りたくなった。

最後に、長い鼻を少し横方向から見れる写真をアップしてみる。

ガマヨトウ? 成虫 Archanara aerata (Butler, 1878)

最近、この蛾を見かけて、写真に撮っていた。陽の当たらない暗い場所にいたのだが、運良く指に乗ったので、明るいところまで移動して撮影した。

爪との比較でも分かると思うが、この蛾は小さかった。前翅長1センチちょっとといったところだったと思う。

随分と小さいヤガ科のキヨトウの仲間だなというのが第一印象であったが、翅の間から腹部が長く飛び出しているのを見て、シャチホコガの路線も視野に入れた。ただ、シャチホコガの仲間にしては、小さすぎるし、なんか出立ちに個性がない。

調べていくと、ガマヨトウに似ているなと思うのだが、ガマヨトウの平均開張サイズの32ミリからみたいな条件には達しないような気もする。すかさず、ガマヨトウに似ている蛾で検索すると、 キスジウスキヨトウという種がいるが、そちらの種を紹介した写真には、上翅に小さな黒点のかたまりが見て取れたり、キスジの所以であろう翅脈の色が見て取れるものが散見される。

私には、上の写真の個体が、キスジウスキヨトウには見えない。ちなみに、ガマヨトウとして紹介される写真には、もっと光沢があるような翅の雰囲気を感じさせる写真もあるが、これは、現場での肉眼だとそういう風に見えてると言いたい。光加減によっては、金粉をまとってラメってるみたいな感じである。

少しテカリが分かってもらえそうな写真かと思う。

ちなみに、幼虫の食草は、ガマヨトウもキスジウスキヨトウも、ガマや、ヨシやヒメガマとの事であるが、この蛾を見つけた辺りには、そうした植物は定番にある。

最後に、ガマヨトウも、キスジウスキヨトウも、環境省のレッドデータで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている種であるので、国内の殆どの都道県が、レッドデータで絶滅危惧種の類に指定しているのは言うまでもない。

最近、急に減ったと言うわけではないのか、ネット上には、ガマヨトウもキスジウスキヨトウも、殆ど画像が出回っていない。

結構、レアな種に出会えてしまったのかなと思う。特徴を掴む写真も、ばっちり撮れたし……あとは、これがガマヨトウである事を祈るだけ……。