オオスナハラゴミムシ Diplocheila (Isorembus) zeelandica (Redtenbacher, 1868)

本日、我家の庭で朽木の下にいるところを捕まえて、写真に撮った。

ちょこまかと逃げ回る姿は、一般的な黒いゴミムシの仲間に見えたが、捕まえて見てみると、身体はガッチリと硬く、大きな顎も目に入った。

これは、いつもの黒いゴミムシ達とは違うと感じて調べてみた。

大きさは、体長で2センチちょっとといったところであろうか。

触角の第4節より先が赤褐色のところや、上翅の後端から腹部がはみ出ているところや左右非対称の顎牙の特徴から、オオスナハラゴミムシという種だろうとの結論に至った。

左右非対称の顎牙が見て取れる写真を以下に。

このガッシリとした顎牙と特殊な形状は、カタツムリの殻を割るのに適しているとのことである。我家の庭には、元々、目に見えるような大きさのカタツムリはいた気はしないが、ここ数年は、近隣の色々なカタツムリを持ち帰って来て、観察し終えると、庭に放してはいた。最近も、随分大きく育ったウスカワマイマイが、家の壁を這っているのを目撃している。そんな環境に誘き寄せられたのか、我家の庭で、この大きな強そうなゴミムシを目撃出来たのは、嬉しく感じる。

さて、種名にスナハラ(砂原)と付くことから、大きな河川の砂洲や沿岸部に居そうなイメージだが、我家の立地のような台地上の疎に森林があるような場所にも普通に生息しているゴミムシとの事である。

ハスオビエダシャク 幼虫 Descoreba simplex simplex Butler, 1878

最近、地面を複数の蟻達に運ばれていくシャクガの幼虫らしき物体に目が止まった事があった。

拾い上げてみると、確かにシャクガの幼虫で、まだ生きてもいた。結構細い幼虫だと感じながら、手のひらに乗せて、写真に撮ってみた。

ピントがイマイチ合わなかったのは、夕方という時間帯と、この幼虫の小ささがあると思う。かなり若齢のステージかと思われる。

調べてみると、ハスオビエダシャクの幼虫と分かった。ハスオビエダシャクの幼虫は、色合いの変異に富む事を知ったが、色合いが変われど、形状や紋様の位置は不変に思えた。

幼虫の好む樹木は、ブナ科を筆頭に、多岐に渡ることも知った。

では、成虫がどんな姿かと言うと、昨年、我家の外灯下に訪れた個体の投稿をしていた。そんなに鮮明な写真ではないので、わざわざ見に行く必要はないのではと思われる。

スジモンヒトリ 成虫 Spilarctia seriatopunctata seriatopunctata (Motschulsky, [1861])

最近、近隣で、この蛾を見かけて、写真に撮っていた。

出会ったシチュエーションを回想すると、散歩中に道路脇の藪に、シャチホコガの仲間発見と近づき、よく見ると、シャチホコガの仲間ではなく、ヒトリガの仲間だと確信した次第である。遠目に、シャチホコガの仲間と思った理由は、翅の長さと、その上翅後縁の鋭い角度であった。

上の写真では、角度が伝わってないな。

大きさは、前翅長22ミリぐらいある。小さくない。

種名は、調べたところ、スジモンヒトリと判明。スジモン(筋紋)の意味が掴めないが、この蛾は間違いようがない気がする。というのは、他の写真で分かると思うが、上翅の外縁前の方(一番の外筋)に黒い紋様が見て取れるのである。(以下に、その紋様が分かり易いかは別にして、それが見て取れる写真をアップする。)

光量の多い場所に移動しようと、数十メートルの距離を翅を摘んで移動したが、指で摘んだ場所の黒点が消えてしまったのが、上の写真では分かる。

今度は、腹部の色が分かる写真を。

さて、腹部の色合いを見ようと、ひっくり返した時に気が付いたんだが、このスジモンヒトリというのは、翅の反対側にも黒点が見て取れる。これは、キハラゴマダラヒトリアカハラゴマダラヒトリ)やオビヒトリシロヒトリには、顕著になかったような特徴である。

最後に、幼虫の食草は、多岐に渡るようである。発見した場所の辺りの植生を見ながら、ゆくゆく突き止めて行ければなと思う。