クロフキノメイガ 成虫 Nacoleia sibirialis (Millière, 1879)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

大きさは開張サイズで18ミリぐらいのこじんまりした蛾である。

最近、似たようなサイズで似たような雰囲気の蛾を投稿した記憶があったので確認したところ、そちらは、シロテンキノメイガという種であった。

では、本種はと言うと、クロフキノメイガだと思われる。

ただ、目撃情報が少ないのか、ネット上にほとんど情報が上がって来ていない。

当前、幼虫の食草に関しての情報もないのだが、この上の写真の個体と同じ紋様パターンの蛾を、クロフキノメイガとして紹介している投稿は数は多くないが、信頼筋で複数存在はしている。

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追記………学名でネット検索をかけたところ、ほぼ同じと言って良い蛾の写真で本種を紹介している英語のサイトを見つけた。生息地として、ロシアのアムール地方、沿海地方、疑問符付きでカムチャッカと書いてあった。随分と寒いところの蛾のようである。地球温暖化に負けずに生き残って欲しい。

ソトウスグロアツバ 成虫 Hydrillodes lentalis Guenée, 1854

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。この蛾は、変異が多いのか、微妙に紋様のパターンが違う蛾達が、シーズンを通して、我家の外灯下を訪れている気がする。

今回は、紋様がハッキリした個体で、写真もまぁまぁのが撮れたと思う。

前翅長で13ミリぐらい。

この写真は、運良く上翅の後端(外側)の部分が薄くなっていることからも、私は、この蛾はソトウスグロアツバで良いんじゃないかと思う。

幼虫の食草は枯葉。

この蛾の関しては、他にヒロオビウスグロアツバや、もしかしたらマルバネウスグロアツバといった近似種も含めて、特徴があるとしたら、ヤガ科クルマアツバ亜科に属する蛾の中では少しだけ細っそりと止まる蛾達である。他のクルマアツバ亜科の蛾達が、正三角形なら、二等辺三角形みたいな形で静止するという事である。

もう一枚、微妙に違う角度からの写真を以下に。

オオシラナミアツバ 成虫 Hipoepa fractalis (Guenée, 1854)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つではあるが、昨晩だけでなく、我家の外灯下でよく見かける蛾の一つかもしれない。

2022年5月20日撮影

大きさは、平均して、前翅長で11ミリぐらいの蛾である。

名前は、オオシラナミアツバ。幼虫の食草は枯葉である。

私は、この蛾を比較的容易く見分けることが出来る様になったが、コツがあるとしたら……

✳️ 先ずは、中横線のところに被る形で、太い帯があるかどうかである。この条件に合致してくる近似種として、同所的に、シラナミアツバ、トビスジアツバ、フシキアツバが存在する。

✳️ 次は、もう外横線を見て、ここまでグニャグニャしてるかというのがオオシラナミアツバである。おまけに、亜外縁線の方も湾曲が激しくて、本体下部4分の1の付近が、ゴチャゴチャ見えるのが、本種オオシラナミだと感じる。(時に、そこが偶然の幾何学的紋様のように見えたりするかもしれない。)

これも同じ2022年5月20日に撮影した色合いが違う個体
2022年5月12日に撮影された個体。紋様がボヤけているが、オオシラナミアツバだと思う。