キボシアツバ 成虫 Paragabara flavomacula (Oberthür, 1880) 2

この蛾は、ちょうど10日ぐらい前に近隣で写真に撮っていた蛾である。

大きさは、前翅長10ミリぐらいの小さな蛾である。初めて出会うわけではなく、我家の外灯下でも見かけた事はあるし、過去に投稿済みである。

この蛾は、遠くからの引きで見ると、紋様がクッキリしたメリハリがある紋様の蛾に見えるが、強光線の下で接写すると、思ったより紋様の際立ちが再現できないなと感じた。

ところで、この幼虫は、マメ科のクズやヤブマメを食べて育つようであるが、同じ事を1回目の投稿の際にも書いているが、近隣でクズやヤブマメが雑草として猛威を奮っている割には見かけない蛾かもしれないというのが個人的感想である。(当然、マメ科の野菜《大豆》なんかも食害するものと考えられる。)

キンスジアツバ 成虫 Colobochyla salicalis ([Denis & Schiffermüller], 1775) 2

この蛾は、本年5月20日に我家の外灯下に来ていた蛾である。

大きさは、前翅長11ミリぐらいだったと思う。

一見して、ヤガ科のアツバの仲間であろうとの予感は働くが、興味深いのは、この蛾は、アツバ亜科やクルマアツバ亜科ではなく、ヤガ科シタバガ亜科に属する蛾である。

シタバガ亜科に属するというぐらいなので、後翅(下羽)がどんな色をしているのだろうとも気になり始めた。

幼虫の食草は、ヤナギ類との事である。ヤナギは、近所の小川周りには多様なヤナギが生えているはずである。近くの未開もしくは放棄された谷地には、これまた何処から種が来るんであろうと思うが、ヤナギが優先種となる湿地は多い。

まぁ、我家の外灯下の一見さんみたいな蛾なのであろう。

最後に、この蛾の学名の登録年が古かったので、検索をかけてみたら、やはりかと思ったが、この蛾はヨーロッパにメインで生息している蛾である。(今日本にいるこの蛾は、元々日本に居たのであろうか?と少し気になり始めた。)

オオアカマエアツバ 成虫 Simplicia niphona (Butler, 1878) 2

少し時間が経ってしまったが、現在、ちょっとヤガ科クルマアツバ亜科の蛾にハマっていることもあり、5月6日に我家の外灯下に来ていた蛾の投稿をしてみようと思う。

大きさは、正直覚えていないが、おそらく前翅長13ミリぐらいだったと思う。

種名は、オオアカマエアツバなのではと思いたい。似た種に、ニセアカマエアツバという種もいるが、下唇髭の先っぽの形状が尖っているのが、オオアカマエアツバで、少し潰れて丸みを感じさせるのが、ニセアカマエアツバと言われている。上の写真を見ると、私には尖っているように見える。

さて、幼虫の食草は、枯葉との事である。

このアカマエアツバと名前に付く蛾は、遠目に見た時に、真っ直ぐの亜外縁線の筋が際立って見える蛾である。

この写真を撮った以降、これまでに2回、アカマエアツバの仲間が我家の外灯下に来ているのを確認したが、写真を撮ろうと近付くと逃げられてしまい、その日は現れてくれないというのを繰り返している。