ニセコシワヒメハマキ 成虫 Neoanathamna nipponica (Kawabe, 1976)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

飛んで来て止まる瞬間を見ていたが、「小さいのが来たなぁー。」という第一印象であった。

実際には、前翅長7ミリ程度だったと思う。

調べたところ、ニセコシワヒメハマキという種だと思うに至った。

幼虫は、枯葉を綴って生活しているとのことである。枯葉を綴るって……どういう事だろう?

クロテンシロヒメシャク 成虫 Scopula apicipunctata (Christoph, 1881)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、開張で18-19ミリのとても小さい蛾である。

ただ、肉眼では、白銀色に見えるとても美しい輝きのある蛾に見えた。写真で見て、初めて翅頂に小さな黒い点がある事に気が付いた。この場所の点は、個体によっては、2個の場合も、場合によっては3個のケースもあるようである。

種名は、クロテンシロヒメシャクだと思う。シロヒメシャクというだけあって、光沢のある純白に見える蛾であった。

幼虫の食草は、タデ科のミゾソバやイヌタデとの事である。

クヌギカレハ 幼虫 Kunugia undans flaveola (Motschulsky, 1866)

最近、近隣で、この蛾の幼虫を見かけて写真に撮っていた。

この個体は、珍しくタデ科のマダイオウのような植物の葉を食べていた。

500メートル圏内のクヌギ(クリも)の木の苗木には、結構良い確立で1匹づづ居たみたいな感じである。

黒字にオレンジの横ラインが入っていて、ところどころ白い。雰囲気は似ているのだが、よく見ると、どれもそれぞれ少しづつ違う。ゆえに、一瞬、別種が混じってるとも思っていた。

別の個体の写真を。

この辺りで、蛾の幼虫としては、長い事に気がつき始める。

そして、小さいのが居たので、手に乗せて観察してみる。

帰宅後に、ヤガ科辺りから、何の蛾の幼虫か調べ始めるが、一向に種名に行きつかない。

ここで、幼虫の長さが長いことが気になり、過去に、こんなプロポーションの蛾の幼虫(カレハガ)がいたのを思い出して、カレハガ科の幼虫を当たってみる。すると、変異の多いクヌギカレハの幼虫の中に、このような色彩になるタイプが存在する事を知る。

なんだ、クヌギカレハの幼虫だったのかー。

ここからは、全てが繋がった。そりゃー……クヌギにいるわけだし、この幼虫達が威嚇ポーズなのか、頭部を下に抱え込むような姿勢を取る理由も頷けた。肩にある毒毛針の二つの束を押し出してる姿なんだと。

クヌギカレハの幼虫とは知らずに、手のひらの上で転がしていた。絶対に毒毛針にも多少は触れたはずだが、幸いな事に何も起きなかった。大概は、この手の毒毛を持つ蛾達は、ちょっとした接触で毒毛をばら撒いたりして、その毛が手のひらに残ったりするのだが、そういう現象も起きなかったようである。

毒毛針を持つというクヌギカレハの幼虫だが、毒毛針の影響を受けないケースもあるみたいである。