我家のちょっと変わったキハラゴマダラヒトリ?

我が家には、一般的なキハラゴマダラヒトリとは少し違う雰囲気のヒトリガが訪れる。以下が、その写真である。

腹部の色合いは、以下のような感じ。

さて、このヒトリガが、私が一般的と思うキハラゴマダラヒトリと違うと思う点を挙げていくと……。

○ 腹部の色が、キハラゴマダラヒトリよりも、少し濃い気がする。キハラゴマダラヒトリは、もっと薄い。

○ 前脚の前面の色が、アカハラゴマダラヒトリの色合いに近い。

○ 触角の先が一部黒くなっており、この特徴は、私が見たことあるヒトリガの仲間では、オビヒトリも備えている特徴である。

この蛾は、たまたま誕生した蛾とは言えず、昨年の写真を振り返ったら、昨年もほとんど同じ時期に、同じタイプが我家の外灯下に現れている。

目下、この蛾が、何者なんだろうと思案中である。

ところで、キハラゴマダラヒトリを、学名のSpilosoma lubricipedaで検索したところ、結構、ワールドワイドな蛾である事を知ることになった。

ヨーロッパに始まりカザフスタンを経由して、極東のシベリアや中国や朝鮮半島、そして日本に及ぶユーラシア大陸をベルト状に分布している蛾のようである。そして、その英語のウキペディアを読んで、幼虫の食草の記載があったのだが、数種の紹介のうち、パッと日本で身近に結びついた植物は、タンポポとムラサキウマゴヤシ(ムラサキツメクサは無理があるだろうか?)であった。

確かに、近隣でキハラゴマダラヒトリが多出しているエリアには、この2種は、沢山生えてはいる。

ちなみに、日本でのキハラゴマダラヒトリの幼虫の食草は、猫も杓子もクワ科やミズキ科の植物と紹介されているケースが多いが、あのキハラゴマダラヒトリの幼虫と思しき毛むくじゃらの幼虫が、桑の木によじ登り、桑の葉っぱとかを食べている現場を、私は見た記憶はない気がする。

我家のキハラゴマダラヒトリ Spilosoma lubricipeda

三日前に、我家の外灯下に来ているところを写した写真である。

腹部の色は、以下のような色合い。

この写真から得られる特徴を見る限り、近隣で見られるキハラゴマダラヒトリと同じように見える。所謂、キハラゴマダラヒトリなのかなと思う。

ただ、昨日、キハラゴマダラヒトリと思いたいのだが、お腹の色合いが、もう少し濃くて、前脚の色合いは、赤っぽく見える特徴を持つゴマダラヒトリに出会い、写真に撮った。このゴマダラヒトリは、次の投稿で紹介するつもりである。

目下、そいつが何者なのかを思案・模索中である。

ムジホソバ? 幼虫 

最近、この蛾の幼虫を見かけて写真に撮っていた。

見かけたというが、現実のところ、雑木林に転がる太めで短めの朽木をひっくり返した瞬間に、その朽木が真っ二つに割れたのである。(元々ヒビが入っていたんだと思われる。)そして、その割れた内部に、潜んでいた次第である。

大きさは3センチぐらいで、普通の蛾の幼虫に比べると寸胴でずんぐりした印象である。

直ぐに、ヒトリガ科コケガ亜科の幼虫であろうとの知識は持っていたが、このヒトリガ科の蛾の幼虫達は、成体がしっかりと分類されている割には、どの幼虫がどの成虫になるか、しっかりと結びつけられていない世界かもしれない。

ゆえに、迷宮に入りそうだったが、ある方のネット上の記事の中で、同じ見た目の幼虫をムジホソバの幼虫と紹介されている記事があり、私も、それに便乗させてもらう。

餌は地衣類だと思うが、今度は、持ち帰り飼育を試みようとも考えてたりするが、果たして、成体になるまで、育てられるか、正直自信はない。草原に住むヒトリガ科の幼虫達を飼育した経験は何回かあるのだが、思いの外、死なせてしまっているのも認める。