ヨコヅナサシガメ 脱皮直後

最近、巨大な赤いサシガメを目撃して、一瞬何だろうと考えてしまった。

ただ、傍には普通の黒いヨコヅナサシガメが付き添っている事から、赤いのもヨコヅナサシガメなのかなとは感じていた。ただ、大きさは、赤い方は、サシガメとしては半端なく大きく、黒い通常サイズのヨコヅナサシガメより全然大きく見える。

まさに、ヨコヅナサシガメの女王みたいなイメージである。

体長で2センチは超えそうな大きさである。

写真には写ってないが、木の皮にはサシガメの抜け殻みたいのが、沢山付着している。最初発見した時には、ちょうど頭のところに抜け殻を被っていて、現場では、全部、このサシガメが吸汁した後の死骸かとも思ったが、後で調べたところ、それらは、脱皮後の抜け殻であることが分かった。

それにしても、ちょっと大き過ぎるヨコヅナサシガメだと感じたが、脱皮直後で少しブヨブヨしているからと思いたい。きっと、時間の経過と共に、黒く変化する過程で、身体も引き締まるのかなと考えたい。そじゃなかったら、ヨコヅナサシガメとしても巨大過ぎる。また、どうやって、どれぐらいの時間で、体色が黒色に変わるのかも、知りたくてしょうがない。

最後に、近隣で、ヨコヅナサシガメの存在に気が付いたのは、私は昨年からである。目下、温暖化に伴い北上を続けている昆虫である。

今回、このヨコヅナサシガメがいた木は、ハリエンジュ(ニセアカシア)であったが、他に、ヨコヅナサシガメをよく見かける木は、クヌギだろうか。どちらの木にも共通しているのは、分厚く空気も含んでそうな樹皮をまとった木で、所々、樹皮と幹の間に隙間とかが生まれやすい木である。南方の昆虫であるヨコヅナサシガメ達は、冬場は、そうした天然のダウンジャケットの中に潜り込んで、冬を凌いでいるのが窺える。

もっとペラペラの樹皮の下で越冬している昆虫達も知っているので、ヨコヅナサシガメ達の寒さへの警戒感は、寒さへの弱さの現れとも深読みしたい。数10年に一度の大寒波とかで、グッと数を減らしてしまう昆虫なのかなとも思いたい。

イチリンソウ

最近、近隣で見かけて、写真に撮っていた。

野草にしては、随分と大きな白い花だなと興味を抱いたのだが、どうせ野いちごの一種かと思い、スルーしそうになった。ただ、弱々しく細い茎を辿ると、ほとんど葉も付いてなく地面まで繋がっている。更によく見ると、野いちごとは思えない鋸歯の深い葉が3葉で疎に付いているのに気が付いた。

何だろう?

調べたところ、これが、イチリンソウと言うんだと、初めて知った。

イチリンソウとかニリンソウというのは、山草の本とかに必ず載ってる種であるが、こんなに大きな花だとは思っていなかった。雑草の中に生えても、凄いインパクトを与えながら、一際目立ちながら咲いていた。

さて、この場所に元々生えているのか、過去に誰かが植えたものがひっそりと代を重ねているのかは分からないが、まぁ、近隣の自然下で、イチリンソウが自生している場所を見つけれたのは幸運だったかもしれない。

本の中でしか認識してなかったイチリンソウを、初めて、自然下で実物を見る事が出来た。

ちなみに、各都道県の独自のレッドデータでは、このイチリンソウは、絶滅危惧I類に指定しているのが、宮城県と佐賀県。絶滅危惧II類に指定しているのが、福島県と千葉県。準絶滅危惧種に指定しているのが、茨城県をはじめ6県ある。

ハガタベニコケガ 幼虫

最近、コナラかクヌギの巨木を眺めた時に、この蛾の幼虫を見つけ、写真に撮っていた。

大きさは、25ミリぐらい。直ぐに、コケガの仲間の幼虫だろうと予想は付いたが、調べたところ、ハガタベニコケガの幼虫だろうとの結論に至った。

ハガタベニコケガの成虫は、昨年、我家の外灯下で見かけて投稿済みだったのを覚えているので、そちらを参照して頂ければと思う。

コケガと種名に付くぐらいなので、幼虫の食すものは地衣類である。