ウンモンスズメ 成虫 Callambulyx tatarinovii gabyae
Bryk, 1946

最近、近隣で、このスズメガの仲間が水溜りで溺れかけているのを見かけて、救出を試みた事があった。

大きさは、前翅長で35ミリぐらいある。

翅の紋様が残っている箇所から、種名を推理していくと、ウンモンスズメという種に行き着いた。

幼虫の食草は、ニレ科のケヤキ、アキニレ、ハルニレと書かれている投稿が多かった。

さて、この蛾がいた近くに、ケヤキやアキニレやハルニレがあるかなと疑問が生じた。基本的に、ケヤキは人為的に植えられた公園や会社の敷地や古くからある大きな農家の敷地等に生えてるイメージだが、近くにあったかなという記憶がある。ハルニレは、どんな樹木か私も知らない。アキニレも、近隣では人為的に植えられるイメージだが、近隣に溢出してなくはない。

こうなると、同じニレ科のエノキやムクノキは、鳥の糞経由で発芽するのか、近隣にはごまんと生えている。

個人的には、エノキやムクノキで、幼虫が育ち上がって来ている可能性も視野に入れたい。

最後に、一応、救出後の写真を以下に。

水面で暴れて、翅の鱗粉が殆ど落ちてしまっているのが見てとれる。蛾は、翅に紋様が描かれているわけではなく、あくまでも粉が紋様を形成しているのが分かる。

救出した個体の子孫達に、また何処かで出会える事を祈って……。

ヤツデキジラミ 成虫 幼虫 Cacopsylla fatsiae

最近、近隣で、ヤツデの葉が黄葉しているのが目に留まり、気になったので、葉裏を見てみた。

すると無数の極小のセミみたいな昆虫が視界に入ってきた。

大きさは、3ミリ行くか行かないかぐらいで、とても小さい。

調べたところ、上の写真の個体は、オスであり、メスは、もうちょっと派手なオレンジ色をしているようである。

そして、幼虫も沢山いた。幼虫の写真を以下に。

脱皮したてで、抜け殻を腹部にくっ付けているんだと思う。

ヤツデの葉を変色させているのは、彼らの吸汁によるものと考えたい。

アオモンツノカメムシ Elasmostethus nubilus

近隣のカメムシは制覇したと思っていたが、まだまだ見たことないカメムシに出会うものである。

最近、以下のカメムシに出会った。

大きさは、体長9ミリぐらい。

種名は、アオモンツノカメムシ。幼虫で越冬するカメムシで、ウコギ科の花や実に集まるようである。

確かに、このカメムシがいた場所の周りには、ウコギ科のヤツデが沢山生えていた。