キイロアツバ 成虫 Zanclognatha helva (Butler, 1879) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

先ず、本年になって複数回我家の外灯下を訪れているウスキミスジアツバオオシラナミアツバシラナミアツバトビスジアツバ?達と比べると、少しだけ大きい。前者達が、前翅長11ミリ以下の雰囲気だったのと比べると、上の写真の個体は、前翅長13ミリぐらいあった。

種名はキイロアツバ。幼虫の食草は、ブナ科のカシワと限定的に書かれている情報が多いが、実際平地の我家の近隣では、コナラ辺りで育って来ているものと思われる。

この蛾は、他のクルマアツバ亜科の類似種とは間違わない気がする。理由は、亜外縁線が翅頂付近からスタートしているところである。黄色ベースで、その条件があったら、キイロアツバと、今の私の知識では落ち着く。あとは、外横線の上翅外縁に抜ける直前の角度が90度に近く急なのも特徴かもしれない。

アジアホソバスズメ? 成虫 Ambulyx sericeipennis tobii (Inoue, 1976)

先ほど、我家の庭で見つけた蛾である。

なんとか翅を開いた姿が見たかったので、摘んで外灯下に連れて行き、壁に止まらせたら、思惑通りに翅を開いてくれた。

大きさは、前翅長で45ミリぐらいあった。

惚れ惚れするぐらい大きいなと思いながら、種名を調べると、アジアホソバスズメという種名だと分かった。ただ、モンホソバスズメAmbulyx schauffelbergeri (Bremer & Grey, 1853)の可能性も無きにしも非ず。

幼虫の食草は、クルミ。庭にクルミの木は生えているが、もし、我家の庭のクルミで育ったのなら、幼虫の容姿も是非見たかったものである。

分布域を眺めたら、中国南部やベトナム辺りに、目撃情報が集中している蛾と分かった。

ゴホントゲザトウムシ Opilio spinulatus or Himalphalangium spinulatum (Roewer, 1911),

このザトウムシは、今年は、庭に沢山居る。犬も歩けば、ザトウムシに当たるばりに、注意して歩いてあげないと、踏んづけてしまうケースも生まれている。

大きさは、体長で1センチぐらいあり、それに脚の長さもあるので、かなり重量級のザトウムシである。

種名は、ゴホントゲザトウムシ。

私は、毎晩出会うのだが、このザトウムシに対して、庭で死んだ昆虫とかを食べてくれて庭を綺麗にしてくれているイメージを持っている。テラスの上の清掃人(?)と、心の中で呼んでいる。

さて、このクモ綱ザトウムシ目マザトウムシ科に属するゴホントゲザトウムシ………意外と珍しい種なのか、各都道府県が独自に定めるレッドデータでは、栃木県、岡山県、広島県、愛媛県、香川県が、準絶滅危惧種に指定している。

毎年、我家の庭では、そこそこに出会えるのだが、今年は、我家の庭には沢山いる。まぁ、そういうシーズンなんだと思う。