一昨日の晩に、我家の外灯下に来ていた甲虫の一つである。
大きさは、正直記憶出来ていない。というのも、上の写真の個体がキアシネクイハムシという種なら、9-10.5ミリぐらいの甲虫なんだが、そんなに小さかったけというのが本音である。しかし、イネネクイハムシ等の近似種になるともっと小さく、6.5ミリぐらいなので、そこまで小さくなかったことは確かだと言える。
初めて、この手の甲虫の存在に気づいたが、こんなに上翅の表面に特徴のあるカミキリっていたかという率直な疑問から種の特定はスタートした。しかし、やはり、カミキリムシの仲間でないなら、カミキリに似ている他科の甲虫を当たる中で、ハムシ科ネクイハムシ亜科なる存在を知った。
そして、国内にネクイハムシ達は23種いるとの事だが、本種は、キアシネクイハムシが一番近いかなと感じ、キアシネクイハムシ?のタイトルで投稿させて頂いている。
以下は、上の写真の個体をキアシネクイハムシとして、文章を書いてゆくが、生息分布は、国内は本州にはいるのは、我家で見かけたこともあって確かであるが、海外は、ロシア沿海州にも生息しているような情報を見たような気がする。
そして、キアシネクイハムシは、都道府県が独自に定めるレッドデータでは、千葉県が絶滅危惧Ⅱ類に、栃木県と青森県が、準絶滅危惧種に指定している。ちなみに、キアシネクイハムシだけが希少種という訳ではなく、ネクイハムシの仲間達は、軒並み希少種と考えた方が良いかもしれない。
ここで、ネクイハムシ達の習性なのだが、湿地に生える植物を食べることがある。キアシネクイハムシなんかは、ガマとかミクリなんかを好むとの事である。
湿地に生える植物を意識して見始めたのなんかここ数年前からなので、過去にそれらの湿地の植物がどんな推移をしてきたか見当も付かないが、これらのネクイハムシ達の増減・減少には、少なからずそれら湿地性植物の栄枯盛衰が関係してきているものと思われる。
今後は、意識的に水辺の植物と共に、ネクイハムシの仲間達も意識的に捜してみようと思っているが、現時点では、そうした水性植物の側で、ネクイハムシの仲間達に出くわした思い出は持っていない。